エギングを楽しむ上で重要になってくるのがロッドの感度。
感度の良いロッドほど、アオリイカの繊細なアタリを感知したり、見えない海中の地形把握が容易になります。ではそんな感度の良いエギングロッドはどうやって選んだら良いのでしょうか?
そこで今回は、感度の高いエギングロッドの選び方とおすすめ商品について解説・紹介していきます。
・どうやって見分けるの?
・おすすめ商品が知りたい
・メリットとデメリットも知りたい
感度の高いエギングロッドとは
感度の良いロッドを使用すると、肉眼では見えない水中の様子を感じ取る事ができます。具体的には、エギが水中でどのように動いているかや『エギの着底・アオリイカのアタリ・潮の流れ』までさまざまな情報を教えてくれます。
感度の高いロッドを使うことで、エギングの成功率や釣りの楽しみが向上します。エギングでは微妙な動きやアタリの察知が重要なため、感度が優れたロッドを選ぶことは非常に重要です。
メリット
① 釣果アップが期待できる
高感度のエギングロッドを使用する最大のメリットは、”アタリを感じ取りやすくなる”事です。
魚に比べてアオリイカのアタリは繊細で小さいです。
そのためアタリに気付かずアオリイカを逃してきているアングラーも結構います。高感度のロッドであれば、今まで逃してきた繊細なアタリを察知する事ができるので、自然と釣果UPに繋がります。
② 根掛かりを回避できる
高感度のエギングロッドが優れているのが、根掛かりの回避率。
水中の様子が手に取るようにわかるので、着底はもちろん藻などの障害物にエギが触れた際の違和感も感じ取ることが可能です。
根掛かりによるエギのロストが一気に減るので、お財布的にも優しいです。特に春のエギングでは、海中に藻が沢山生えているので、藻に触れるか触れないかのギリギリを狙うエギングでは高感度ロッドが大活躍します。
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デメリット
① 高価である
高感度のエギングロッドには高品質な素材を使用したブランクスやガイドが多用されています。
そのため価格も自ずと高くなってしまいます。
予算は大体4万円から。ハイエンドモデルと呼ばれるメーカー最高峰のロッドが対象となります。入門ロッドに比べ扱いも難しいので、ある程度エギングに慣れたアングラーにおすすめです。
② 扱いに注意が必要
高感度のエギングロッドは、軽量化と感度向上のためにブランクスのカーボン比率を高くしています。
炭素繊維の特性上、地面にティップをぶつけてしまったり、ティップに糸絡みしたままキャストしたりすると、破損する可能性が高くなります。
入門ロッドは初心者が使用することを想定して頑丈に設計されていますが、高感度エギングロッドのようなハイエンドモデルは扱いに慣れたエギンガーを対象に設計されています。
通常のロッドよりも扱いに気を使わないといけないのが、高感度ロッドのデメリットになります。
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高感度のエギングロッドを選ぶ4つのポイント
① ロッドの自重(重さ)
高感度ロッドは『自重が軽い』という特徴があります。
目安として、自重が100g以下のロッドを選びましょう。
ロッドを100g以下にするためには、高品質なブランクス素材やガイドフレーム素材を使う必要があるので、そこもチェック!
② ブランクス素材
高感度のエギングロッド選びで注目したいのがブランクスの素材です。メーカーごと使用しているカーボン素材は異なりますが、一般的に高い評価を得ているのが東レの「TORAYCA T1100G」というカーボン素材です。
「TORAYCA T1100G」を使用しているロッドは一級品です。
そのため、もしロッド選びで迷ったら、「TORAYCA T1100G」を使用しているエギングロッドを選びましょう。
③ ガイドフレームの素材
ブランクスの素材だけでなく、ガイドフレームの素材にも注目しましょう。「チタンフレーム」か「カーボンフレーム」が採用されたロッドがおすすめです。
ガイドフレームの素材がチタンかカーボンのロッドなら、軽く感度の良い製品に仕上がっています。
欲張れば、ガイドリングが「SiCリング」もしくは「トルザイトリング」であればさらに良いです。
【厳選】感度の高いエギングロッドおすすめ9選
【がまかつ】ラグゼ EGX(おすすめ)
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
S86M | 88g | TORAYCA T1100G | チタン |
がまかつから販売されている「ラグゼ EGX」は、東レの「TORAYCA T1100G」を採用した超高感度のエギングロッドです。
「TORAYCA T1100G」は、東レ(株)が次世代航空宇宙向けに開発した、世界最高クラスの引張強度を誇る高強度かつ高弾性化を図った炭素素材です。
高弾性・高強度で感度の高いロッドに仕上がっているだけでなく、リールシート部に中空構造「リザウンドグリップ」を採用し、さらに感度を高めることにこだわっています。
ガイドもチタンフレームと軽量化に貢献。
高級素材と最新技術を盛り込んだ「ラグゼ EGX」は、感度最強ロッドの一つと言っても過言ではありません。
価格は高いですが、高感度ロッドを探している方には絶対満足していただける1本に仕上がっています。
【がまかつ】ラグゼ EGRR
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
S82M | 89g | TORAYCA T1100G | ステンレス |
がまかつから販売されている「ラグゼ EGRR」は、東レの「TORAYCA T1100G」を採用した大人気エギングロッドです。
「TORAYCA T1100G」を採用している点は「ラグゼ EGX」と同じですが、ガイドの素材がステンレスになっています。
その分安くはなっていますが、高感度のロッドを求めるなら断然上位機種である「ラグゼ EGX」がおすすめです。
「ラグゼ EGRR」は感度の良いコスパ重視モデルになるので、「TORAYCA T1100G」を試してみたい方におすすめです。
【ダイワ】エメラルダス ストイストRT(おすすめ)
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
84M | 84g | SVFコンパイルXナノプラス | カーボン |
ダイワから販売されている「エメラルダス ストイスト RT(レーシングチューン)」は、平均自重85gの超軽量・高感度のエギングロッドです。
ダイワ製エギングロッドの最高峰にふさわしい仕様とスペックを兼ね備えたハイエンドロッドです。
開発者である超有名エギンガー・山田ヒロヒト氏の『軽さは感度』『感度がエギングを面白くする』という理想追求にダイワが全面協力し、磨き上げたスペシャルな逸品です。
ブランクスには超高弾性低レジンのカーボン素材「SVFコンパイルXナノプラス」を採用。バスロッドで採用されてきた技術が初めてエギングロッドに搭載されました。
ガイドもダイワの上位グレードロッドでは定番のカーボンガイド「AGS(エアガイドシステム)」を採用。
高感度エギングロッドの名に相応しい製品です。
【ダイワ】エメラルダス ストイストST
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
83M-SMT | 89g | SVFナノプラス | カーボン |
ダイワから販売されている「エメラルダス ストイスト ST」は、2023年に登場した新製品です。
エギングガチ勢を中心に人気を博しているストイストRTと同格の超高性能ロッドということで、注目を集めています。
「ST」とは「Stream(流れ)」の略で、エギを潮に乗せ、ベイトやイカのたまり場となっている地点まで流し込むドリフト釣法を得意とするロッドです。
ストイストRT(レーシングチューン)ほどではないにせよ、STも十分に軽いです。
「エメラルダス ストイスト ST」は、RTと並ぶシリーズの最高峰グレードということで、ダイワの上位テクノロジーが盛りだくさんで感度も抜群です。
【シマノ】セフィア リミテッド
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
S86M | 104g | スパイラルXコア | チタン |
シマノ製エギングロッドの頂点に君臨する「セフィア リミテッド」。
自重自体は重く見えますが、重心のバランスや振り抜け、操作感など実質的な軽さにこだわって設計されています。
キャスト・シャクリ・アタリもしっかり感じ取る事ができます。
カーボン製中空グリップ「カーボンモノコックグリップ」や、チタン製ガイドなどの効果により、自重は重めですがダイワのエメラルダスストイストRTに負けない感度を実現しています。
【シマノ】セフィア エクスチューン
シマノ(SHIMANO) エギングロッド 20 セフィア エクスチューン S82L スピニングモデル (トルザイトリングガ...
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
S86ML | 104g | スパイラルXコア | チタン |
セフィアリミテッドに次ぐ準ハイエンドの位置付けで、リミテッドにはない豊富なラインナップを誇る「セフィア エクスチューン」。
エギングロッドとしては珍しいコルクグリップを採用し、見た目も特徴的なシリーズです。
高強度樹脂によって従来品よりも強化されたスパイラルXコアを採用し、ガイドには「Xガイド3Dチタン」「Fuji製チタンフレームトルザイトガイド」「Xガイドエアロチタン」を採用。
リミテッドと同じく、特別軽いわけではありませんが、バランスが良く持った時に軽く感じます。
一般的なロッドよりも着底時のコンッという感触が大きく、モゾモゾとしたイカのアタリや、潮の状態もかなり分かりやすいのでおすすめです。
【ヤマガブランクス】カリスタ
おすすめ品番 | 自重 | ブランクス素材 | ガイドフレーム素材 |
86M | 92g | ー | チタン |
ヤマガブランクスのハイエンドモデルのエギングロッドである「calista(カリスタ)」は、最新のナノテクノロジーが搭載されたブランクスでハイレベルなレスポンスを実現しています。
カリスタは『軽さ・軽快なキャストフィール・操作性・レスポンス』を重視したロッドです。
ブランクスは、ガイドにはSiCリングとチタンフレームRVガイドを採用。
軽さを重視したエギンガーにおすすめです。
まとめ|高感度ロッドで最高のエギングライフを
いかがでしたでしょうか。
今回は、感度の高いエギングロッドの選び方とおすすめ商品について解説・紹介してきました。
高感度のロッドは、トップクラスの軽さと性能の良さを兼ね備えています。その分、お財布には優しくない高い製品ばかりになってしまいます。しかし、エギングの快適性と面白さは比べ物にならないほどアップします。
エギングに慣れてきて、「もっと感度の良いロッドで釣りがしたい」「エギングをもっと楽しみたい」と感じた方は、ぜひ感度の良いエギングロッドを選んでみてはいかがでしょう!
ちなみに、釣猿では感度の悪い百均ロッドで検証もしています。ぜひ、ご視聴を!