主に寒い時期に釣れる「ヤリイカ」は、冬の味覚として人気のある食材です。
そんなヤリイカは、ヤリイカは独特の美味しさがあり、刺身や塩辛、活き造りなどで食べられることが多く、日本の食文化に欠かせない食材の一つとなっています。
冬のエギングで多くのアングラーがターゲットとするイカですが、釣れた後にどうやって捌くのか困っている方も多いのではないでしょうか。特に、『料理が苦手な方』や『捌くのに手間をかけたくない方』にとって、連れたイカの処理は苦痛でしかありません。
そんなアングラーの皆さんに朗報です!
・料理は苦手です…
・短時間で処理してしまいたい!
・捌くのがめんどくさい!
【捌く前に確認】2つの注意点
① 水洗いはNG
魚介類を捌く時は、内臓を取り出した時や汚れた部分がある時にどうしても『水で洗いたくなる』ものです。しかし、皆さんが釣ったヤリイカを美味しく食べたいのであれば真水で洗うのは避けましょう。
ヤリイカを含めたイカ全般は、真水に触れると身が劣化してしまいます。正確には浸透圧の関係で旨み成分が外に出てしまうので、ぬめりや汚れを取りたい時は基本的にキッチンペーパーを使用しましょう。
そんな時は、ボールに水と少しの塩を入れた塩水で軽く洗うようにしてください。
② アニサキスに注意

適切な処理の方法を知っていれば、安全に食べる事ができるのでご安心を!
簡単に説明すると、処理の方法は3つで、『長時間の冷凍』と『60℃以上の加熱』『薄く切ってしまう』です。
詳しい『安全に食べる方法』や『アニサキスの見分け方』についてはこちらの記事dで解説しているので、心配な方は一度確認することをおすすめします。
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まずは完成写真『6つの部位』に分けると楽!
ヤリイカを捌く前に意識したいのが『捌き終わった完成図』です。先に処理後の状態がイメージできれば、スムーズに捌くことができますよ!
写真のようにヤリイカを捌いたら6つの部分(胴、エンペラ(耳のヒレヒレ部分、ゲソ(足)、クチバシ(口)、頭、臓器付近)に処理する事ができます。この状態にできれば、刺身でも料理でもアレンジ可能です。
ここで一つ断っておきたいのが、ヤリイカの捌き方には何種類かあります。どれが正解とかはなく、今回は『できるだけ簡単で分かりやすい捌き方』を紹介しています。
コウイカの簡単な捌き方
準備物
コウイカを捌く際に必要な道具は3つ!
・まな板
・キッチンペーパー
「こんなに少ないの?」と思われたかもしれませんが、この3つのアイテムで処理できるほどヤリイカを捌くのは簡単なのです!
料理が苦手な方も少しは安心できたのではないでしょうか!笑
捌き方の手順
① 胴をカットしていく
まずはヤリイカのエンペラがまな板側になるように乗せ、胴体部分をキッチンバサミでカットしていきます。
この時、ワタ(内臓)や墨袋を一緒に切らないように注意してください。
内臓にはアニサキスが潜んでいる可能性もありますし、墨袋を潰してしまうキッチンが大惨事になります。
② 胴から「ゲソ+内臓」を引き剥がす
続いて胴にくっついている「ゲソ+内臓」を引き剥がします。胴を片手で押さえ、もう片方の手でゲソを持ち引っ張るだけで内臓ごと簡単に外れます。
引き剥がした胴の内は、内臓の汚れがついているので、キッチンペーパーで綺麗にしましょう。
③ 甲を取る
ゲソと内臓を引き剥がしたら、ヤリイカの甲(半透明のプラスチックみたいな板)が見えるので、取り除きましょう。
④ 胴と「エンペラ+皮」を引き剥がす
続いて胴体部分と「エンペラ+皮」を引き剥がしていきます。胴とエンペラの隙間に指を入れ、ジリジリと開いていけば写真のように引き剥がす事ができます。
⑤ 胴の薄皮を取り除く
ヤリイカの胴の内側には、見えにくい半透明の薄皮が付いています。
この薄皮の処理は人や調理方法によって異なります。刺身で食べる場合は下処理としてしっかり除去しますが、加熱処理をするなら取らなくても気になりません。
もし丁寧な作業をするなら徹底して薄皮を取りましょう。あまり気にならない方は、「ほどほど」に取るくらいで問題ありません。
キッチンペーパーで薄皮をこすれば、ある程度は除去できるので、薄皮処理が苦手な方はぜひお試しください!
薄皮が取れれば、胴の処理は完了です!
⑥ 皮からエンペラを取る
エンペラについている皮は生食であれば、食べることに向いていません。しっかり取り除きましょう。
エンペラから皮が取れたら、エンペラの処理は完了です。
⑦ ゲソと内臓の処理
続いてゲソと内臓の処理をしていきます。写真の位置でカットすると、処理が簡単です。
頭に付いている目を取り除き、内臓部分は捨ててしまいましょう。
内臓部分には軟骨が少しついているので分離することをお忘れなく!
これで頭と内臓付近の処理は完了です。
⑧ ゲソからクチバシを取り外す
最後にゲソの処理です。まず、ゲソの中心にあるクチバシを取り外しましょう。
大きいヤリイカは吸盤が硬く食べにくい個体もあるので、そのような場合は吸盤ごとキッチンバサミで切ってしまいましょう。
これでゲソとクチバシの処理は完了です。
⑨ 処理完了!お疲れ様でした!
お疲れ様でした!これでヤリイカの処理は完了です!
キッチンバサミを使えば、誰でも簡単にヤリイカを捌くことができます。捌いた後は刺身で食べるもよし、様々なレシピをもとに料理するのもよしです!
まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、包丁を使わない簡単なヤリイカの捌き方について解説してきました。
数釣りが楽しめるヤリイカは、1日で数十杯釣れることもざらにあります。そんな大量のヤリイカを処理するのに時間をかけてられないですよね。
今回紹介したやり方であれば、コツを掴めば短時間で大量のヤリイカを処理する事ができます。ぜひ皆さんも釣ったヤリイカを捌いて美味しくいただきましょう!
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