簡単なタックル(ロッド・リール・ライン・ルアー)で手軽に楽しめる釣りエギング。人気のアウトドアとしても有名ですよね!
そんなエギングですが、基本的に通年楽しむことができる釣りです。しかし、1年を通してベストシーズンやシーズンオフが存在します。
「今年からエギングを始めたい!」と期待が高まっている方や、「アオリイカを釣りたい!」と思っている方にとって、アオリイカが釣れる季節・時間は非常に気になるところなのではないでしょうか。
そこで今回は、『エギングのシーズン|アオリイカが釣れる時期と狙いたい時間帯』について詳しく解説していきます。
・エギングのベストシーズンっていつ?
・どの季節から始めるのがベストなの?
・時間帯が重要って聞いたけど、いつが良いの?
このような思いや疑問が少しでもある方は、今回の記事が参考になります!エギングの基礎になるので、ぜひ知って自分のものにしてくださいね!
アオリイカの基本「寿命は1年」
アオリイカと言ったら1kgや2kgといった大型のイカをイメージする方も多いと思います。「あんなにデカいんだからさぞ長生きだろうな…」と思っていたら、なんと1年で死んでしまう生き物なのです。
生まれたその年のうちに死ぬ魚の事を『年魚(ねんぎょ)』と呼びます。川魚のアユが有名ですが、アオリイカも同じなんですね。
アオリイカは春〜初夏に産卵・孵化し、1年をかけて成長します。そして翌年の春に卵を産んで力尽きて死んでしまいます。
春のアオリイカはデカいと有名ですが、1年であんなに大きく成長するなんて驚きですよね!
アオリイカの生態の情報は、エギングの理解を深める上で非常に重要です。意外と知らないアオリイカの生態・特徴について、まとめた記事があるので、エギングに向けて徹底した準備がしたい方はそちらを参考にしてください!
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エギングのベストシーズンは「春」と「秋」
エギングのメインターゲットであるアオリイカが釣れる時期は「春」と「秋」です。つまり1年に2回チャンスがあるわけです。
【春(4月初旬〜6月ごろ)】は、産卵のために大型のアオリイカが沿岸部に接近してくるのでそこが狙い目です。数よりも質。ドカンと一発大きなアオリイカが釣りたい方は春がおすすめです!
【秋(8中旬〜11月)】は、新子(手のひらサイズの子供)狙いのサイトフィッシングが楽しめるシーズンです。本格的にシーズンに突入するのは9月。9月を過ぎると、春に生まれたアオリイカがエギを抱いてくれるまでに大きく育ちます。
「秋」は1年の中で最も釣れやすいシーズンです。何匹もどんどん釣れる「数釣り」も楽しめるので、エギング初心者が始めるのにうってつけのシーズンと言えます。
逆に、春は大型の一発狙いというイメージがあり、辛抱強い釣りになることもあります。
つまり、エギングのシーズンのメインは春と秋。
- 4月初旬〜6月(春)大型狙い
- 9月〜11月(秋)小型(新子)狙い
というようなイメージが一般的です。
諦めるな!イカは実は年中狙える!
エギングのベストシーズンを知ると、「春と秋以外はエギングしないほうがいいのかな…」と思う方も中に入るのでは!
秋や春以外はイカが釣れない…というわけではありません。
こちらの図を見ていただければわかりやすいのですが、イカは基本的に年中います。地域にもよりますが、釣れない時期というのは基本的にありません。
あくまで釣れやすい時期が秋ごろで初心者がエギングを始めるのに適しているというだけです。
- 春イカ・・・大型狙い
- 夏イカ・・・春と秋のいいとこどり狙い
- 秋イカ・・・数釣り、サイトフィッシング
- 冬イカ・・・良型一発狙い
【春】大型のアオリイカで引きを楽しもう!
春シーズンのエギングは、とにかく『大きさ狙いができる』のが楽しみです。
アベレージサイズでも1キロ以上が出ますし、大きい固体になると2キロ〜3キロも狙えます。また九州などの南の方になると4〜5キロにもなる大型のイカ(通称レッドモンスター)を狙うことも可能です。
なぜ、春に大型のアオリイカが釣れるかというと『産卵時期が春だから』です。
アオリイカは水温が15度を超えて暖かくなってきた頃に接岸してきます。
親イカが、卵を産むために浅瀬の藻場エリアに近寄ってくるので、そこを狙う感じです。卵を産む前に体力をつけるために餌を求めているのかもしれません。
大きいイカがエギに抱きつくと、ジェット噴射でグイグイと引くのでロッドもしなり、ファイトが楽しく病みつきになります。w
ただ、卵を産む直前の親イカなので、『メスの場合で卵を抱えている固体』はリリースしてあげるエギンガーも多いです。
基本的には、水深のあるところに身を潜めていることが多いので、水深が6〜10メートルくらいあるポイントを狙うのがおすすめです。
エギのサイズは3.5号〜4号を使う場合が多いです。
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【夏】春と秋のいいとこ取りができる!?
夏は「エギングのオフシーズン」という人も多いのですが、実は全然釣れます。
遅生まれの親イカと早生まれの新子が混ざっているので、サイズはバラバラですが、釣れないことはまったくありません。
初夏は春の残りの大型がいますので、結構狙い目だったりします。
ただ、気温が高くなると人の方がバテてしまうので、日中は短時間勝負になることが多いです。(熱中症にご注意ください)
ですので、狙う時間帯はマズメ時がおすすめです。
早朝(4時〜7時)くらい、もしくは夕暮れ(18時〜20時)くらいを目掛けて海に行けば暑さ対策にもなります。
夏のポイントとしては、潮通しの良い場所で深場を狙うと釣りやすいと思います。
また、一箇所でずっと投げ続けるのではなく、釣れないと思ったらすぐ移動の『ランガンスタイル』で挑むと釣果が伸びやすいです!
エギのサイズは3.5を中心に、釣れないときは3号にサイズダウンすることもあります。
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【秋】新子シーズン!数釣りを楽しむ絶好の時期
秋は、春に生まれた固体がエギを抱くくらい成長するので、いよいよベストシーズン「数釣りが楽しめる季節」です。
サイズに期待はできませんが、とにかく竿を投げればヒットするような状態も期待できます。エギングタックル(釣具)は小さなアイテムでも全然釣れる(むしろアタリがわかりやすくて◎)ので、小型ロッドを使って女性や子供、初心者でもエギングを楽しめる時期です。
夏の暑さも落ち着いてきて、気温的にも長い時間竿を出し続けられるので、ベストシーズンと言っていいでしょう。
子どものイカですので、早く大きくなろうと餌を積極的に求めているので、食欲旺盛で警戒心も薄いのが特徴。一般的に『活性が高い』と言いますが、しゃくりなどの動作に慣れていない初心者でも、イカが近くにいればエギに抱きついてきてくれる確率が非常に高いです。
大きさは、コロッケサイズから大きくてもトンカツサイズですが、そのくらいの大きさの方が甘みもあって美味しく食べれるのでおすすめです。
また、とにかく個体数が多いので、沖からエギをしゃくっていると、後ろからゾロゾロとイカがついてくるなんてころも珍しくありません。
サイトフィッシングもできるので、イカをみながらエギを操作して、イカがエギを抱く瞬間を見ることもできます。
そのため、イカがどんなアクションをするとエギに反応するかなどを観察することもできるので、練習としても最適です。
ただ、あまり小さいイカを持って帰るとイカの個体数が減ってしまうため、食べる分だけ釣ってあとはリリースしてあげると、次の春も大型のアオリイカ狙いを楽しめます。
エギのサイズは、3号ベースの2.5号も持っておくといいと思います。
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【冬】良型のアオリイカをイメージで釣る!
12月を過ぎると、水温が急激に下がってくるため、アオリイカも水温が安定する深場へと下がってしまいます。
イカは水温が15度を下回ると極端に動かなくなるので、水温が15度以上をキープしているポイントを狙うのがおすすめです。
また、基本的にあまり活発に動かないので、ゆっくりとしたスローな釣りになります。
秋は見えイカを狙って釣れるのですが、冬は水面にイカが上がってくることがほとんどないので、ボトム狙いのイメージの釣りにもなります。
エギがどの棚にあるか、そして、どんな動きを海中でしているかをしっかりとイメージしながらイカを誘っていく感じです。
しゃくり方も、秋はガンガンしゃくって誘ってもイカが追いついてきてくれますが、冬は動きが鈍いので、しゃくりの幅も調整していくと釣果をあげやすいです。
ただ、黒潮などの暖流が当たる地域は冬でもバシバシ釣れるイメージはあります。
エギのサイズは3号〜3.5号を使っておけば問題はないと思います。
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狙う【時間帯】はマズメがおすすめ!
アオリイカを狙う時間帯は、一年を通してマズメ時がおすすめです。
特に朝マズメは『日が登るタイミング』、夕マズメは『日が沈むタイミング』が狙い目です。光量が変化するタイミングで捕食のスイッチが入り、活性が上がることが多いからです。
だからと言って、日中がまったく釣れないわけではありませんが、よく釣れるタイミングを狙いたい場合はマズメを狙ってみるといいでしょう。
あとは、潮が動くタイミングも狙いどきです。
潮通しがよい場所をいくつかリサーチして準備しておけば効率よくエギングを楽しめると思います。
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まとめ
最後にまとめておくと、エギングのベストシーズンは、春と秋。
春は大型アオリイカを狙いやすいですし、秋は数釣りを楽しめます。
夏・冬は個体数が少なくなる時期ですので、渋いといえば渋いですが、根気よく探っていけばイカと出会うことはできます。
時間帯は朝、夕マズメを狙って、潮通しの良いポイントを抑えておけば、釣果アップに繋がります。
アオリイカは引きを楽しむゲーム性も高いですが、食べてもすごく美味しいです。
狙い目のシーズンを覚えて楽しくイカ釣りをしてくださいね!