エギングを愛するエギンガーの皆さん!エギングで釣れるイカと言ったらアオリイカですよね!
漁港や堤防、磯から沿岸部に生息するアオリイカをメインターゲットとして狙っていると思います。
しかし年中エギングをしている方は「アオリイカを狙っていたらなんか違うイカが釣れた!?」なんて経験あるのではないでしょうか?
エギングでは、アオリイカの他にコウイカやケンサキイカなど様々なイカを釣ることができます。
「イカが釣れたけど、何イカなの?」
初心者の方だけでなく、ベテランの方も何のイカなのか違いが分からなかったことがあると思います。
そこでこの記事では、エギングで釣れるイカについて特徴や見分け方を徹底解説していきます!
6種類のイカ
イカには非常に多くの種類があり、日本近海には80種類以上のイカが生息しています。非常に多くの種類がありますが、カミナリイカのような甲がある「コウイカ類」と、ケンサキイカなどの甲が無い「ツツイカ類」に分類できます。
今回はその中からエギングで狙えるイカとし6種類のイカをご紹介します。初心者の方向けの情報もありますが、ベテランさんもこの記事でさらに詳しくなること間違いなしです!
見分けがつくようになればあなたも立派な一人前エギンガー!
それでは早速見ていきましょう。
アオリイカ(障泥烏賊)
エギングのメインターゲットであるアオリイカは、透明な白色に近い色をしていて、イカに見られるヒラヒラとしたエンペラ部分が大きく丸みがあるのが特徴のイカです。
アオリイカは漢字で「障泥烏賊」と書きます。「障泥(あおり)」とは泥よけに使われる馬具のことで、アオリイカのエンペラ部分が障泥に似ていることからそう名付けられています。
アオリイカは地域によって呼ばれ方も異なり、九州地方では「ミズイカ」、中部・四国地方では「モイカ」、静岡では「バショウイカ」、沖縄では「シルイチャー」と呼ばれていたりもします。
エギを使用するエギングのメインターゲットとして大人気のイカになります。海藻がある場所を好んで生息しているので、良いポイントでは良型のアオリイカが釣れたりします。
時期によってはロッドのしゃくり方次第で、釣果が変わってきたりするのも面白いですよね!
アオリイカはイカの中でも特に美味とされている高級イカで、時期や地域によって異なりますが1kgあたり3000円〜6000円が相場です。
そのため毎年たくさんの人がアオリイカを狙いに釣り場に押し寄せます。
アオリイカは1年で寿命がきて死んでしまう生き物です。春に生まれて、一年かけて成長し、また春に卵を産んで力尽きて死んでしまいます。
春は産卵のために接岸する大型のアオリイカいて、その頃には最大胴の長さが50cm、重さ5kgまで成長します。
一方秋は、春に生まれたイカがコロッケサイズまで成長していて、早く大きくなるために餌を積極的に求めているので、比較的釣りやすいのが特徴です。
アオリイカを初めて狙う方は、秋に行くと釣りやすいのでおすすめです。
アオリイカの釣れる時期や時間帯については別記事で詳しく紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてください!
コウイカ(甲烏賊)
コウイカは大きな甲羅のような硬い骨を持っているのが特徴のイカです。また別名「スミイカ」と呼ばれるほど、大量のスミを出すことでも知られています。
関東ではスミイカ(墨烏賊)、西日本ではハリイカ(針烏賊)と呼ばれ、寿司ネタや天ぷらネタとして使われています。
生息場所は水深10m〜100mの内湾の砂泥、底近くを好んで潜んでいます。釣り方としては、エギで激しいアクションはさせずボトム付近を徹底的にアピールしていたら釣果を高めることができます。
コウイカの見分けるポイントとしては、虎のような縞模様があるかどうかです。モンゴウイカとも非常に似ているので、模様を比較して見分けてください!
コウイカが釣れる動画もあるので、併せてそちらで模様も確認してみてくださいね!
カミナリイカ(雷烏賊)[モンゴウイカ(紋甲烏賊)]
コウイカに非常に似ているイカですが、楕円形の紋のような模様が特徴のイカです。こちらもコウイカ系のイカなので、大きな甲羅のような硬い骨が入っています。
見た目はコウイカとほとんど同じですが、名前の由来通り独特の目を思わせる模様に特徴があるので、そこで見分けをつけることができます!
カミナリイカもたくさんの墨を吐きやすく、慣れないうちは墨をかけられることもしばしば。
砂地を好んで生息しているので、ボトム付近をズル引きしているとよく釣れます。
エサ付き用エギを使うことで釣果アップも狙えるので、激しいアクションが苦手な方はエサ付き用エギを使ってカミナリイカを狙ってみてはいかがでしょう!
ちなみにカミナリイカは春と秋によく釣れますが、冬のカミナリイカは絶品なので冬にも狙いたいですね!
エサ付き用エギ
DUEL(デュエル) YO-ZURI(ヨーヅリ) エサ巻エギ スシQ (エサ巻エギ) 中層用 3.5号 A1778-LSM 02:サーモン(夜光)
ケンサキイカ(剣先烏賊)
ケンサキイカはその名の通り、胴の先が尖っていて剣の形に似ているのが特徴のイカです。
地域によって呼び方も異なり「アカイカ」「マイカ」「シロイカ」などと呼ばれたりします。
大きさは全長30cm~40cmであり、40cmを超える大型のケンサキイカは「大剣」や「弁慶イカ」と呼ばれます。
ケンサキイカは浅場に回遊してくる夏が狙い目なので、夜堤防に行けば剣先狙いの釣り人でいっぱいです。
ラインや仕掛けなどのタックル、エギやスッテのカラーにこだわれば、数釣りを楽しむこともできます。これからケンサキイカを狙いたいエギンガーは自分に合った道具を揃えて釣りに挑みましょう!
アオリイカやヤリイカとともに高級イカの部類に属しているので、一杯1000円〜1500円が相場となります。食べると甘味があり美味しいことからも人気のイカなのでぜひ釣って食べてみることをおすすめします。
ヤリイカやスルメイカと非常に似ているケンサキイカですが、腕が腕が長く太い点と、長い触腕が2本あることが特徴なので釣れたら腕と触腕を見てみてくださいね!
ヤリイカ(槍烏賊)
ヤリイカは胴の先がとがり、槍の穂先に似ている非常にスタイリッシュなイカです。
群れを作り回遊しているので、タイミングとコツさえ掴んでしまえば簡単に30〜50杯釣れるのも魅力的です。釣具屋で情報を得て、数釣りに挑戦するエギンガーも少なくありません。
釣れるおすすめの時間は夜で、回遊している姿を目視することも可能です。
ケンサキイカと似ていますが、ヤリイカは体全体と腕が非常に細いことが特徴です。また、釣れる時期からも、「冬のヤリイカ」「夏のケンサキイカ」と呼ばれるので、釣れる時期からイカの種類を判断することも可能です。
堤防からヤリイカを狙いたいエギンガー必見!高い確率で釣れる方法を紹介しているのでぜひご覧あれ!
スルメイカ(鯣烏賊)
スルメイカは大きな群れを作り沖にいることが多いので基本的には船釣りの対象魚ですが、若いスルメイカは内湾にもよく入るので、堤防などからも狙うことができます。
スルメイカは産卵期が異なる群れがあると言われているので、同じ時期でも小型や大型などサイズが違う個体がいたりして年中釣りを楽しむことができます。
普段は半透明ですが、興奮すると赤褐色になり、締めた後はよく見る赤黒い姿になります。
エンペラ部分が短く綺麗な三角形になっていて、ヤリイカより胴が太いのが特徴です。
アニサキスに注意!
最近なにかと話題になっているアニサキス。
魚介類の中には、アニサキスという糸状の寄生虫が寄生していることがあり、これを生きたまま食べて体内に入ってしまうと、食中毒の原因になる可能性があります。
イカにもアニサキスが寄生している可能性があるので、特に生で食べる際は注意が必要です。
ただし、適正な処理をすれば問題ないので安心してください!
適切な処理方法は以下の3つです。
①目視による除去
普通に目視出来る寄生虫ですので見つけたら取り除けば問題ありません。
②イカを薄く切る(刺身の場合)
前提として目視で除去した後の処理ですが、アニサキスは生命力が弱く身体に傷が付いただけで簡単に死んでしまいます。そのためイカを刺身にする場合は斜めに切り、切り口を広くすることが重要になります。
アニサキスを除去し切れていなかったために食中毒が起きた例もあるので、一番安心なのは加熱や冷凍の処置を行うことです。
③加熱処理
アニサキスは熱に弱いので、熱処理をすれば死滅させることが可能です。70℃以上での加熱、もしくは60℃なら1分以上の加熱が必須です。
④冷凍処理
アニサキスは、冷凍処理でも死滅させることが可能です。-20℃で24時間以上、中心部まで冷凍すること必要ですが、一般的な家庭用冷凍庫は-18℃であることが多いので、48時間以上冷凍しましょう。
スルメイカに要注意!
特に注意が必要なのはスルメイカで、高確率でアニサキスが潜んでいます。
他のイカも潜んでいることがあるので、先ほどの対処方法美味しくイカを食べましょう!
イカの見分けがつくエギンガーになろう!
今回は6種類のイカを紹介しましたがいかがだったでしょうか。
似ているイカばかりですが、見た目を覚えれば何とか見分けることができそうですね!
アオリイカではないイカが釣れたときはぜひ記事の画像と見比べて、何イカが釣れたのか判断してください。
季節によって旬のイカがいるので、シーズンに合わせて狙うイカを選定してみても面白いかもしれませんね!