エギングをする上で必要になってくるタックルと言えば「リール」は外せません。
そんなリールですが、購入前に迷うのが「ギア比」なのではないでしょうか。
エギングを始めたての方は、ギア比と聞いてもピンとこないかもしれません。
そこで今回は、エギングでハイギアのリールを使うメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
・そもそもハイギアとノーマルギアの違いは何?
・エギングで使うのはアリなのかな?
とお悩みのエギンガーもこの記事を見ればもう迷うことはありません!
そもそもギア比とは?
スピニングリールにおけるギア比とは、「ハンドル1回転あたりにローターが何回転するか」を表したものです。
例えば「ギア比=5」とあればハンドル1回転でローターが5回転することを意味します。
つまりギア比が大きいハイギアほど、ハンドル1回転させた時の糸の巻き取り量が多くなるのです。

ギア比の表記
ほとんどのリールのはギア比が表記されています。
しかし、各メーカーによって表記の仕方や表記の場所が異なります。
今回は大手釣具メーカーのシマノとダイワで販売されているリールの表記場所をご紹介するので、ぜひ購入前に確認してくださいね!
SHIMANO(シマノ)

シマノのリールでは、リールフットにさまざまな情報が書かれており、ギア比もここに表記されています。
シマノでは大きさを表す四桁数字(写真のリールだと3000)の後の部分(写真のリールでは「HG」)がギア比を表しています。
ギア表記は4種類でギア比が低い順に(PG→表記なし→HG→XG)となります。
PG | パワーギア(ローギア) |
表記なし | ノーマルギア |
HG | ハイギア |
XG | エクストラギア |
DAIWA(ダイワ)

ダイワのリールでは、スプールにさまざまな情報が書かれており、ギア比もここに表記されています。
ダイワでは大きさを表す四桁数字(写真のリールだと3000)の後の部分(写真のリールでは「H」)がギア比を表しています。
ギア表記は4種類でギア比が高い順に(P→表記なし→H→XH)となります。
P | パワーギア(ローギア) |
表記なし | ノーマルギア |
H | ハイギア |
XH | エクストラハイギア |
ハイギアのメリット
それでは実際にエギングでハイギアを使うメリットはどんなものがあるのかご紹介していきます。
② テンションを保ちやすい
③ 手返しが良くなる
① 糸フケの回収が速くなる
ハイギアの「1回転で多くの糸を巻く」という特徴は、キャスト後の糸フケを速く回収できるというメリットにつながります。
エギングではアオリイカのアタリを察知するために、自分とラインとエギが一直線にしておくのが基本です。
ラインを一直線にすることで感度も上がり釣果にも繋がってくるので、糸フケの回収の速さはハイギアを使う最大のメリットになります。
また強風時では、ラインが風に煽られて糸フケがかなり発生することが多く、そうなった場合釣りどころではありません。
そんな時ハイギアなら糸フケ回収が速いので、シチュエーションでエギングを諦めるなんて事が確実に減ります。
② テンションを保ちやすい
ハイギアは、ラインを早く巻き取ることができるので、ノーマルギアよりもラインのテンションを緩めずに保ちやすいです。
また、イカがエギを抱いた後のやりとりではテンションを保ったままリールを巻かないとイカをバラシてしまいます。
釣れたイカを逃さないためにもハイギアを選択する方が安心です。
③ 手返しが良くなる
ハイギアのメリット3つ目は手返しの良さです。
ハイギアのリールならエギの回収も早いので、テンポよくエギをキャスト・ローテーションすることができます。
魚たち活発に動き出す朝・夕マズメなどのチャンスタイムではその効果が十分に発揮されます。
秋エギングなどイカの活性が良いシーズンでは、どんどんポイントを変えることが釣果につながるので、秋シーズンでの使用もおすすめです。
また、キャストミスをした時のエギ回収が早いのもポイントが高いです。
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ハイギアのデメリット
反対にハイギアを使用するデメリットについて解説していきます。
② 回転が重くなる
① 巻きすぎによるアピール時間の減少
ハイギアで糸を巻けば、ノーマルギアよりも多くの糸を巻くことになるので早くエギが帰ってきます。
そのため海中でエギをアピールする時間が減ってしまう点が一番のデメリットです。
アピール時間を減らさないためには、意識的に巻き取り回数を少なくする必要があります。
シャクリながらハンドルを回す方は、ハンドルを回す回数を普段より減らすことで糸巻き量を調節することができます。
工夫次第でエギを回収する時間を調節できるので、ぜひハイギアを使用するときは自分で調節してみてください。
② 回転が重くなる
ハイギアは、ノーマルギアと比べてハンドル1回転でローターの回転数が多くなるため、ハンドルの回転が重くなります。
ハンドル部分を長くカスタマイズすることで巻き重りは解消できますが、ロッドとのバランスや感度が悪くなったりなどさらなるデメリットに連鎖するのでおすすめはしません。
個人的にはあまり重さを感じていないので、実際に釣具屋などでハンドルを回してみて気にならなければ問題ありません。
現在はハイギアが主流
最近各メーカーから販売されているリールののトレンドとしては、ハイギアなどのギア比が高めのリールが多くラインナップされるようになりました。
もしハイギアを買うか迷っているのであれば、「素早く糸ふけを回収できる」というメリットから購入はアリです!
もちろんノーマルギアでも全く問題はありません。ノーマルギアを好んで使うベテランも少なくありません。
以前はハイギアのモデルが少なかったので、ノーマルギアの選択が多かったですが最近はラインナップが増えているので、「気になる!」と感じたなら自分のスタイルに合うか試してみるのも手だと思います。
自分の釣りスタイルに合わせた選択が大事!

いかがだったでしょうか。
今回は、ギア比の基礎知識とエギングで使用するメリット・デメリットについて解説してきました。
ギア比は釣り人の好みによって選択が大きく分かれる部分でもあります。
「○○釣りにはハイギア一択!」と言った記事も見かけますが、そんなことはなく各アングラーが「どのように釣るか」「釣りで何を重視しているか」によって変わってきます。
ハイギアのメリット・デメリットを踏まえて自分に合うリールを選択することが大事です。
釣りのスタイルも人それぞれなので、ぜひ自分に合ったギア比のリールを見つけて、今後もエギングを楽しんでいきましょう!