釣具の中でも多くのアングラーがこだわるのがリール。釣りのスタイルや、どんな魚を狙うのかによって多種多様なリールの中から選ばなければいけません。
そんな時に『リールの番号・アルファベット』の意味がわからず、困った経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
自分が挑戦したい釣りにマッチしたリールを買うためには、リールの品番を分かっていた方が失敗が少ないです。
そこで今回は、すべてのアングラーが迷いがちな『DAIWA製スピニングリールの品番の見方』について解説していきます。
・検索してもよくわからなかった!
・アルファベットにはどんな意味があるの?
・ダイワとシマノで表記が違うってほんと!?
ぜひダイワ製のリールを買う前にしっかり確認して、失敗のないタックル選びをしましょう!
品番表記の基礎
表記されている位置
ダイワ製のスピニングリール全ての商品に、『どのようなリールなのか』がわかるよう必ず品番が書かれています。ダイワ製のリールは写真のように『スプール部分』に品番が表記されています。
また、店頭では箱に入った状態で置いてあることもあり、その場合は必ず箱に品番が書かれているので確認してみてください!
品番表記はメーカーによって違う
スピニングリールを販売している代表的な釣具メーカーといえば、「ダイワ(DAIWA)」「シマノ(SHIMANO)」「アブガルシア(AbuGarcia)」の3社が有名です。
今回の記事が『ダイワ編』となっているように、メーカーによってリールの品番の表記の仕方は異なります。ぜひとも統一してほしいところですが、現状は共通の表記ではないことを知っておいてください。
ちなみに釣猿サイトでは、『シマノ編』としてsimano製リールの品番表記の見方について解説しているので、時間のある時にそちらも併せてご確認ください!
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ダイワには『旧モデル』と『新モデル』がある
ダイワは2018年にスピニングリールの大変革を行いました。『LTコンセプト』と呼ばれる新モデルと、従来のスピニングリールとでは「番手の表記」が異なります。
旧モデルとLTコンセプトの大きな違いは、ボディサイズ(番手)です。
新型モデルのリールや店頭に並んでいるリールを買う場合は、ほとんどが『LTコンセプト』のタイプです。中古釣具を買う気がない方は気にすることはありません。もし中古で2018年以前のリールを買うときは、今の表記とは異なることを十分理解した上で購入しましょう。
リールの名称の確認
リールの品番に見方を解説していく際に、避けては通れないのが『部位の名称』です。「横文字多くて苦手!!」と言う方の気持ち、分かります。
ただ、釣りを続けていれば、気づいたら覚えていくものです。焦って全部覚える必要はないので、部位の名称がわからなくなったら、ここまで戻ってきて写真で確認してくださいね!
品番の見方
ダイワ製スピニングリールの品番表記は、4つの項目で構成されています。左から『シリーズ名』『スプール情報』『ボディ情報』『ハンドル情報』です。
① シリーズ(商品名)
品番の最初には、リールのシリーズ名(商品名)が表記されています。よく聞く「イグジスト(EXIST)」や「エアリティ(AIRITY)」「セルテート(CERTATE)」などです。
これらシリーズの名前が英語で表記されています。
② スプール(番手と糸巻量)
次に書かれているのが、『どのようなスプールなのか』です。メインとなるのはスプールのサイズですが、商品によってスプールサイズ(LT2500)にアルファベット(FC・PC・Sなど)が付随してきます。
スプール径(サイズ)
「LT2500」のような「LT + 数字」はスプールのサイズを表しています。LTとは軽量&タフと言う意味で、2018年以降のリールのほとんどに表記されています。
自分がしたい釣りや魚種に合わせてスプールのサイズは選ぶので、購入前には必ずその釣りに合った番手を探しましょう。
番手 | 対象魚 |
LT1000 | アジ・メバル・エリアトラウト・渓流トラウト |
LT2000 | アジ・メバル・船釣りキス・バス・エリアトラウト・渓流トラウト |
LT2500 | バス・エギング・エリアトラウト・渓流トラウト |
LT3000 | エギング・シーバス・テンヤ真鯛・レイクトラウト・磯釣り |
LT4000 | シーバス・ライトショアジギング・レイクトラウト |
LT5000 | ライトショアジギング |
LT6000 | ショアジギング・ジギング |
特殊表記「FC・QD・PC」
特殊表記とは、品番にあったりなかったりする表記のことです。尖ったリールや特殊な場面での使用を想定したリールに書かれています。
FCとは…
糸巻量「SS・S・D」
スプールサイズを表す数字の後にアルファベットがあれば、それは『スプールの糸巻量』を表しています。正確には『スプールの溝の深さ』で、4種類の表記があります。
溝の深さ表記 | 意味 |
SS(スーパーシャロー) | 超浅型 |
S(シャロー) | 浅型 |
なし | 標準 |
D(ディープ) | 深型 |
溝が浅いほど、細い糸を使う釣りに向いてきます。具体的には細いPEラインを使用するエギングやアギングなどで有効的です。「標準または深型」にPEラインを巻く場合はスプールに下巻きが必要でしたが、「浅型」は最初から「下巻きの高さ分、溝を浅くしている」ので下巻きの必要がありません。
一方、ラインキャパが必要なオフショアゲームや、ナイロン製のラインを使用する場合では、スプールの溝は深い方がおすすめです。
③ ボディ(サイズとギア比)
ボディ部分の表記は『ボディサイズ』と『ギア比』の2種類があります。
ボディサイズ「C」
ダイワのスピニングリールには「5000-C」のように数字(番手)の後に「C」が付いている場合があります。この「C」は「コンパクトボディ」の意味で、ボディーサイズが記載の番手よりも一回り小さいリールのことを指します。(例:5000-Cは4000番と同じボディサイズ)
ボディサイズだけ小さくする一番のメリットは「軽量化」です。十分な糸巻量を確保しつつリールを軽くできるので、番手が大きくなりがちな釣りで重宝します。
ギア比「P・H・XH」
リールのは『ギア比』と呼ばれるものが存在します。
ダイワのギア比は4種類に分類されています。ギア比は(P→表記なし→H→XH)の順番で高くなっていきます。
表記 | 意味 |
P(パワーギア) | ハンドル1回転の糸巻きが量が一番少ないモデル |
表記なし(ノーマルギア) | ノーマルタイプのモデル |
H(ハイギア) | ノーマルとXHの中間のモデル |
XH(エクストラハイギア) | ハンドル1回転の糸巻き量が1番多いモデル |
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④ ハンドル(ハンドルノブの数)
ハンドルの形状を表す表記です。具体的にはハンドルノブ(リールを巻く際に指で握る部分)が2つある場合のみ「DH」と表記されます。
多くの釣りではシングルハンドルのリールを使用するのが一般的です。ダブルハンドルが必要となるのは、エギングやナイトゲームメインの釣りになります。
表記 | 用途 |
表記なし(シングルハンドル) | 釣り全般 |
DH(ダブルハンドル) | エギング・ナイトゲーム |
ダブルハンドルのメリットやデメリットをまとめた記事があるので、気になる方はそちらも参考にしてください!
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、【ダイワ編】スピニングリールの品番の見方と言うことで、品番の数字やアルファベットの意味について紹介してきました。
ルアーを使ったり、特殊な仕掛けを使ったりと釣りには様々な種類・スタイルがあります。多種多様な釣りに合わせ、専用リールが開発されたことで、品番の表記は一気にややこしくなりました。
特にダイワ製のスピニングリールの品番表記は、年代によって変わったりするので本当に難しいです。初心者の方やこれから釣りを始めたい方だけでなく、中級者以上も「品番のこのアルファベットの意味ってなんだっけ?」なるくらい難しいのです。
もし、新しいダイワ製のリールを買う時は、購入前にしっかり品番をチェックして、失敗しないリール選びをしましょう!
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