ヒットした魚を逃さずにキャッチするために必要な『タモ』。
玉網(たまあみ)やランディングネットとも呼ばれ、堤防釣りや磯釣りでは定番のアイテムです。そんなタモは、多くの釣り人が必要とするアイテムなので、各釣具メーカーから様々な種類の商品が販売されています。素材や形状など違う要素も様々で「結局どれを選んだらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自分に合ったタモの選び方と人気の商品について詳しく解説していきます!
・選び方がわからない
・初めての購入で不安
・おすすめの商品が知りたい
タモ探しでお困りの方や、どうやって選んだらいいか分からない方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
釣り用のタモとは?
タモとは、ヒットした魚をすくい上げる(取り込む)ための網のことです。
『ランディングネット』や『玉網(たまあみ)』とも呼ばれ、青物やシーバスなどの大型魚や足場の高い釣り場で活躍するアイテムです。せっかく魚がヒットしたのに、タモがないせいで大物に逃げられてしまったアングラーをよく見かけます。いざという時に備えてタモを持っておくと、魚を取り逃す可能性が圧倒的に低くなりますよ!
タモの正しい使い方とNGな使い方
タモの使い方は簡単。
魚をタモ網に入れたら垂直に(まっすぐ)シャフトを縮めていくだけです。
絶対にやってはいけないのが、タモ入れした後に海面に対して平行に持ち上げる行為です。どんなに強靭なタモでも、魚がタモに入った状態で平行に持ち上げると簡単に折れてしまいます。決して安い買い物ではないので、正しい使い方をするよう心掛けましょう。
タモの選び方
釣具屋やネット通販にはさまざまな種類のタモ網が販売されていて、正直どれを選んだらいいか分かりにくいと思います。
でもご安心ください!タモ網を選ぶ際、4つのポイントに注目すれば案外簡単に自分にマッチした商品を見つける事ができます。
① 構成
基本情報として、タモ網は『フレーム』『ネット』『シャフト』の3つのパーツから構成されています。まず最初に選ばないといけないのは、この3パーツを『それぞれ購入して1本とする』のか、全てが揃った『セット品を購入する』のかの2択です。
『パーツごと購入して1本とする』場合は、パーツを自分好みで選ぶ事ができますが、少し難易度が高めで中〜上級者向きです。
『セット品を購入する』場合は、組み上がらない失敗がなく買ってすぐ使えるメリットがありますが、自分でカスタムしたい方には向きません。
各パーツごと購入 | セット品を購入 | |
難易度 | 高い | 低い |
価格 | 比較的高い | 比較的安い |
失敗のリスク | 有 | 無 |
カスタム性 | ◎ | △ |
おすすめな人 | 中〜上級者 | 初心者〜上級者 |
② シャフト
次にシャフトについて決めていきます。
シャフトはタモ網の中でも心臓部分と言っていいほど重要なパーツで、『長さ・軽さ・仕舞寸法』の3つの項目に注目しましょう。
シャフトの長さ
シャフトのサイズは、釣り場(堤防などの高さ)に合わせて選択する必要があります。
全国の一般的な堤防での使用におすすめなのが『4〜6m』の長さのタモです。自分がよく足を運ぶフィールドに合わせて選択しましょう。
釣り場 | シャフトの長さ |
ウェーディング | 50cm以下 |
ボート | 100cm程度 |
低めの堤防 | 2〜3m |
平均的な堤防 | 4m〜6m |
高めの堤防・沖堤防・磯 | 6m以上 |
釣りを楽しむ際、水に入って釣りをするためのアイテム『ウェーダー』は、渓流釣りやシーバス釣り、サーフ釣りでは必要不可欠なアイテムとなります。 各釣具メーカーから素材やタイプなど、さまざまな種類が販売されていますが、どれをを選ぶかによって[…]
シャフトの軽さ
シャフトはできるだけ軽く張りがあるタイプが理想的です。
特にシャフトの長さが4m以上になると、重ければ重いほど扱いにくくなります。総重量で考えると700g以下を目指すのがおすすめです。
シャフトの仕舞寸法
ランガンなど移動を繰り返す釣りをする場合は、シャフトの仕舞寸法が短いタイプがおすすめです。使い勝手と移動の快適さを損なわない長さの目安はだいたい70cm前後です。
③ フレーム
フレームの形状
タモ網のフレーム形状には『丸型』と『オーバル型(楕円型)』の2種類があります。
『丸型』フレームは、クロダイやメジナなど体高がのある魚におすすめです。反対に『オーバル型(楕円型)』フレームは、シーバスや青物など長い魚におすすめです。
形状 | 丸型 | オーバル型 |
特徴 | 体高がのある魚におすすめ | 長い魚におすすめ |
ターゲット | アジ・サバ・クロダイ・アオリイカなど | シーバス・青物 |
フレームのサイズ
フレームのサイズはターゲットとする魚の大きさに合わせましょう。
アジ・サバ・クロダイ・アオリイカなど、堤防で釣れるほとんどの魚は直径40〜50cm程度のサイズがベストです。一方、ブリ・シーバスといった大物を狙う本格派は、55cm以上の大型のフレームを選びましょう。
サイズ | 直径40〜50cm | 直径55cm以上 |
おすすめ | 小〜中型の魚 | 大型の魚 |
ターゲット | アジ・サバ・クロダイ・アオリイカなど | シーバス・青物 |
フレームの折りたたみ機能
ランディングネットのフレームには折りたためる『折りたたみ式』と、そうでない『ワンピースフレーム』に分類されます。
携帯性を重視するなら断然『折りたたみ式』がおすすめ。また、フレームとシャフトの接続部分に『タモジョイント(折りたたみ式ジョイント)』と呼ばれるアイテムを使えば、『折りたたみ式』にすることもできるので、パーツごとに購入する場合は忘れずに購入しましょう。
④ ネット
ネットは素材に注目する必要があり、『ナイロン』と『ラバー』のどちらかを選択します。
『ナイロン』製のネットは、絡みやすいけど安価なのでよく普及しています。一方、『ラバー』製のネットは、メンテナンスしやすくルアーのフックが絡みにくいが少々高価ではあります。
最近では多くのプロや一般アングラーに愛されているのは『ラバー』製のネットです。ネット選びで失敗したくないのであれば、『ラバー』素材を選ぶのがおすすめです。
素材 | ナイロン | ラバー |
メリット | 安価 | メンテナンスしやすい フックが絡みにくい 魚を傷つけない |
デメリット | フックが絡むと地獄 | 少し高価 ナイロンより少し重い |
おすすめ度 | △ | ◎ |
※ 選ぶポイントのまとめ ※
ここまで紹介してきた『ランディングネットを選ぶ時のポイント』をまとめました。ぜひ購入する時の参考にしてくださいね!
① 構成 | パーツ個別購入 or セット品 | |
② シャフト | 長さ | ウェーディング:50cm以下 ボート:100cm程度 低めの堤防:2〜3m 平均的な堤防:4m〜6m 高めの堤防・沖堤防・磯:6m以上 |
仕舞寸法 | 70cm前後が基準 | |
軽さ | できるだけ軽く 700g以下 |
|
③ フレーム | 形状 | 丸型:体高のある魚におすすめ オーバル型:長い魚におすすめ |
サイズ | 40〜50cm:小〜中型 55cm以上:大型 |
|
折りたたみ機能 | 携帯製がUPする | |
④ ネット | 素材 | ナイロン:安いがフックが絡みやすい ラバー:少し高いが釣りにはベスト |
釣りに最適なタモ網おすすめ8選
それではおすすめのタモ網をご紹介していきます!
今回は『シャフト・フレーム・ネット』が全て揃っているセット品の中から厳選した商品をご紹介していきます!
サンライク:タモ網 | SD-68T-SANLIKE
サンライク(SANLIKE) タモ網 たも網 たもあみ 伸縮 5m カーボン製 ランディングネット 玉網 9段階 オーバル...
シャフト | 長さ | 5m |
仕舞寸法 | 65.5cm | |
自重 | 540g | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約45×59cm | |
折りたたみ機能 | 無 | |
ネット | 素材 | ラバーコーティング |
セット品をお手頃に買いたいのであれば、サンライクから販売されているタモ網がおすすめです。
タモの柄はカーボン製のため非常に軽量で頑丈です。グリップ部分には水に濡れても滑りにくいラバー製。長さは3m/5m/6mの中から選べるので、フィールドにマッチしたシャフト選択も可能です。『価格・必要なスペック』共に良い条件が揃った商品なので、初めてのタモ網購入にもおすすめです。
ただ、タモジョイントは別売りなので注意!折りたたみ式にしたい方は個別に購入しましょう。
プロックス:オールインワン ソルト 5m
シャフト | 長さ | 5m |
仕舞寸法 | 72cm | |
自重 | 1050g | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約52×65cm | |
折りたたみ機能 | 有 | |
ネット | 素材 | ラバーコーティング |
ソルトフィッシングにおいて便利な機能や要素がほとんど盛り込まれているのがProx(プロックス)の『オールイオンワン ソルト』です。
タモジョイントがつき折りたたみ機能があるのはもちろん、タモホルダーも付いているので、ベルトやゲームベストにランディングネットを引っ掛けることも可能です。これだけの機能がついておきながら1万円前後で購入可能なのも良心的。買ってすぐ使用できるので、初心者はもちろん中〜上級者にもおすすめな商品です。
ピュアテック:Gokuspe BLACK LARCAL 550
ステー付 BLACK LARCAL ランディング 3点セット シャフト550 & ラバーネット L ガンメタ & タモジョイン...
シャフト | 長さ | 6m |
仕舞寸法 | 62cm | |
自重 | 752g | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約53×40cm | |
折りたたみ機能 | 無 | |
ネット | 素材 | ラバーコーティング |
幅広いフィッシングギアを開発・販売しているピュアテックの自社ブランド『Gokuspe』からリリースされているタモ網。
堤防からのライトゲームから磯場でのハードなショアジギングまで陸からのルアーゲーム全般的にカバーしてくれます。ベルトや専用ステーを標準装備している為、持ち運びに困ることなく使用できるほか、グリップ部分には滑り止めもついている為、手が滑ることなく安心してランディングする事ができます。
バッカニア:ランディングネット ジャベリンIII 500 5m
シャフト | 長さ | 5m |
仕舞寸法 | 62cm | |
自重 | 660g | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約50×40cm | |
折りたたみ機能 | 有 | |
ネット | 素材 | ー |
大手通販サイトであるナチュラムオリジナルブランドの「バッカニア」から販売されているのが『ジャベリンIII』です。
このお値段ではあまりない、軽量なシャフトを採用しているので自重はなんと660g。初めてのランディングネットに最適なモデルなので、初心者の方や予算をできるだけ抑えたい方には本当におすすめです。
ダイワ:玉網ランディングポール2 45-50
シャフト | 長さ | 5m |
仕舞寸法 | 70cm | |
自重 | 587g | |
フレーム | 形状 | 丸型 |
サイズ | 約45×45cm | |
折りたたみ機能 | 無 | |
ネット | 素材 | ナイロン |
大手釣具メーカーであるダイワから販売されているナイロン製ネットのタモ網です。
持ち運びやすく扱いやすい小継玉の柄のロングセラー、『ランディングポールII』と『玉網』のセット品が1万円台で購入可能。長さは5m/6mとあり、それぞれフレームのサイズが45cm/60cmのどちらかから選ぶ事ができ、磯・防波堤のエサ釣りからルアーまで幅広く使えるのが魅力です。
ポール部はネットを外しギャフを取り付けることも可能なので、用途別に使い分けができるのも大きなポイントです。
メジャークラフト:ランディングシャフトセット LS-500FC
シャフト | 長さ | 5m |
仕舞寸法 | 115cm | |
自重 | 650g | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約55×47cm | |
折りたたみ機能 | 無 | |
ネット | 素材 | ナイロン |
コスパの高い製品を数多く販売しているメジャークラフトからリリースされているランディングネット。
小さく四つ折りにたためる多角形の網枠が特徴です。コンパクトになるので持ち運びや収納時に邪魔になりません。1万円を切る価格なので、とにかく安く購入したい方には最適な商品になります。
タカミヤ:ラストウィニング ランガンシャフト
シャフト | 長さ | 480m |
仕舞寸法 | 70cm | |
自重 | 482g | |
フレーム | 形状 | 丸型 |
サイズ | 約60×60cm | |
折りたたみ機能 | 無 | |
ネット | 素材 | ナイロン |
釣り具店「釣り具のポイント」を経営しているタカミヤからリリースされているタモ網です。
丸型フレームにナイロン素材の網が付いたシンプルな構造で、シャフトの長さは5m/6m/7mから選択できます。ショルダーベルトも標準装備されているので、持ち運びが便利な点も魅力的です。
ダイワ:モアザン ウェーディングネット FL
シャフト | 長さ | 60cm |
仕舞寸法 | 70cm | |
自重 | ー | |
フレーム | 形状 | オーバル型(楕円型) |
サイズ | 約70×55cm | |
折りたたみ機能 | 有 | |
ネット | 素材 | ー |
ダイワから販売されているシーバス専用で”ウェーディング専用”のランディングネットです。
シーバス専門ブランド『モアザン』からリリースされているので、ランカーシーバスをランディングするために実践的な機能や構造になっています。その分、値段も高くなりますが、デザインもモアザンのロッドとマッチしてカッコイイので結構人気の商品。
軽量で折りたたみジョイントが付いているので携帯性も抜群。”良い物”を買いたいのであれば、ウェーディング専用なら間違いなくこの商品がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は自分に合ったタモの選び方と人気の商品について詳しく解説してきました。
ランディングネットは堤防釣りや磯釣りでは定番のアイテムです。タモ網があれば安全にヒットした魚を回収する事ができます。キャッチ率も大きく上がるので、堤防や釣りや大型の魚を狙うのであれば是非準備しておきましょう。
選ぶ際の4ポイントをしっかり吟味しながら選べば、必ず自分にマッチしたランディングネットが見つかりますよ!
① 構成 | パーツ個別購入 or セット品 | |
② シャフト | 長さ | ウェーディング:50cm以下 ボート:100cm程度 低めの堤防:2〜3m 平均的な堤防:4m〜6m 高めの堤防・沖堤防・磯:6m以上 |
仕舞寸法 | 70cm前後が基準 | |
軽さ | できるだけ軽く 700g以下 |
|
③ フレーム | 形状 | 丸型:体高のある魚におすすめ オーバル型:長い魚におすすめ |
サイズ | 40〜50cm:小〜中型 55cm以上:大型 |
|
折りたたみ機能 | 携帯製がUPする | |
④ ネット | 素材 | ナイロン:安いがフックが絡みやすい ラバー:少し高いが釣りにはベスト |