釣具屋のエギングコーナーで最も買いたくなるアイテムといえば『エギ』ですよね!
絶賛エギングブームによって釣りの中でも特に人気のため、各釣具メーカーからも多種多様なエギが販売されています。
そんなエギですが、エギの形状に種類があるのをご存知でしょうか?日本古来の伝統釣具である『エギ(餌木)』は、制作されて地域によって形状の違いがあります。
今回は、エギングで使用するエギの形状の違いと使い分けについて紹介・解説していきます。
・エギの形状の違いで何が変わる?
・「大分型」「山川型」って何?
・どんな使い分けがあるの?
エギの形についてもっと詳しくなりたい!という方はこの記事を参考にしてください!豆知識であり、ちょっとマニアックな内容ですが、知っているとよりエギングへの理解が深まりますよ!
エギの歴史
エギとは、イカを釣るためのルアーの一種で、エギングで使用する代表的なタックル(釣具)です。エギの歴史は古く江戸時代まで遡ります。
鹿児島県の南西諸島(奄美大島周辺)で夜間漁をしていた際、船の灯りとして使用していた松明のカケラが海に落ちたところ、そのカケラにアオリイカが抱きついたのが原点と言われています。
その後、アオリイカ漁は鹿児島本土へ広がっていきました。『釣法の面白さ・イカの美味しさ』から薩摩藩の上級武士の間でブームになったと言われています。
鹿児島で現在見るような形状が確立し、徐々に日本全国にも広がっていく過程で『その地にオリジナルの形状が誕生』したという流れです。
エギの形が生まれた場所から名前を取り、「○○型」のようなエギがいくつか誕生しています。
エギの形状
エギの形状は地域によって異なるので、さまざまな型がありましたが、代表的なのは「大分型」「山川型」「山陰型」「五島型」「紀州型」などです。
ただ、現在販売されているエギのほとんどは「大分型」と「山川型」の2種類がベースとなっています。
「大分型」のエギ
現在販売されている市販のエギのほぼ9割が「大分型」ベースに作られています。
「大分型」は全体的にスリムな形状で、キャスト・シャクリ・フォール全てにおいて扱いやすいのが特徴です。
エギ全体がスリムなので、シャローエリアや流れが緩やかな場所でも安定したフォールが可能です。堤防や磯などのショア(岸)は水深が浅い場所が比較的多いので、釣具メーカーも「大分型」を好んで開発した経緯があります。
代表的な「大分型」ボディのエギ
メーカー | エギ |
YAMASHITA(ヤマシタ) | エギ王K・エギ王LIVE |
DUEL(デュエル) | イージーQ・エビQ |
CRONO(クロノ) | プロスペック スタンダード |
DAIWA(ダイワ) | エメラルダスピーク |
SHIMANO(シマノ) | フラッシュブースト |
Kanji International(カンジインターナショナル) プロスペック・エクスペクト PROSPEC・EXPECT 3.0 ス...
シマノ(SHIMANO) エギ セフィア クリンチ ディープ フラッシュブースト 3.5号 009 Tケイムラサバ 3.5号/23g...
「山川型」のエギ
「山川型」は薩摩半島の最南部に位置する「鹿児島県 指宿市 山川」発祥の形状です。形状は「大分型」と比べ独特で、ヘッドはスリムですが、腰からお尻にかけての部分が太くボリュームのある形状をしています。
元々は船上で使用していたので、アクションも縦方向の跳ね上げを重視したものになっています。
水中での抵抗もあるので、流れの早い場所や水深の深いエリアでの使用に向いています。「山川型」の形状は潮乗りが良く、操作しやすいのも特徴で、ボトムステイ時のアピール力も「大分型」よりあります。
そのため、今でも九州の南部では、「山川型」を好んで使用するエギンガーも多いです。
代表的な「山川型」ボディのエギ
メーカー | エギ |
CRONO(クロノ) | S-Tune |
KEYSTNE(キーストーン) | モンローエギ |
「大分型」と「山川型」の使い分け
ここでは「大分型」と「山川型」の使い分けについて解説していきます。
市販のエギの大半は「大分型」のタイプなので、「山川型」を見かけることは少ないです。ただ、「山川型」のエギを持っていれば、エギング攻略の幅が一段と広がるので、ぜひ購入して使い分けてみてくださいね!
・オールマイティに使用できる
・シャロー帯で使用
・潮流の早いエリアでの使用
・テンションフォールを安定させたい時
・深場での使用
まとめ|伝統ルアー「エギ」の理解を深めよう!
いかがでしたでしょうか?
今回は、エギングで使用するエギの形状の違いと使い分けについて紹介・解説してきました。
エギの形状は基本的に「大分型」か「山川型」の2種類が主流となりました。オールマイティに使用できる「大分型」に対し、安定したフォールや深場など限定したシチュエーションでは「山川型」が有利に働く場面もあります。
多くの方はオールマイティな「大分型」のエギを使ってきていると思いますが、今回の記事を見て「山川型」のエギも試してみたくなったのではないでしょうか?
どのように使うかを知った上で使い分けることができれば、今日からあなたも『マニアックエギンガー』です!w
「山川型」のエギも良い製品が多数あるので、ぜひ皆さんもお試しください!
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