エギングのメインターゲットであり、イカの王様と呼ばれるほど美味しいアオリイカ。高級食材としても有名で、高級寿司屋に取引されるなど、人気の高い食材です。
そんなアオリイカを狙って多くのエギンガーが釣り場に足を運ぶわけですが、いざ釣れた時に「嬉しいけど処理どうしよう…」と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
「どうやって捌くんだろう…」「料理は苦手なんだよな…」「包丁を使わずに簡単に処理したい…」とお考えのエギンガーさんへ!
今回紹介する『アオリイカの捌き方』は、誰でも簡単にできる方法なので安心して真似することができます。親子で一緒にできる方法なので、ファミリーエギンガーにもおすすめです。
・料理は苦手なんです…
・処理をササっと済ませたい!
アオリイカの捌き方を知りたい方はもちろん、処理が苦手な人にも参考になる記事となっています。ぜひ真似をして、イカの王様『アオリイカ』を美味しくいただきましょう!
【これだけは注意】アニサキスにご用心
魚介類に潜む「アニサキス」で食中毒を起こしたニュースを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。アニサキスはイカを含めた魚介類の内臓に寄生している可能性があります。
これだけ聞くと恐ろしいようですが、適切な処理をすれば全く問題ありません。
ただ、もし『安全に食べる方法』や『見分け方』をご存知でなければ、こちらの記事を一度確認することをおすすめします。
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まずは完成写真!『6つの部位』に分けよう!
何事も先にゴールが見えていると、そこに行くまでが非常にスムーズです。アオリイカ捌いたら写真のように『6つの部位』に処理することができます。
アオリイカを捌いたら、『胴』『エンペラ(耳のヒレヒレ部分)』『ゲソ(足)』『クチバシ(口)』『頭』『臓器付近』の6つに処理することができます。
今回捌いたのは400g程度のアオリイカです。お寿司やで食べるイカ寿司には胴の部分が使われているので、見慣れている方も多いのではないでしょうか。
もちろんこれ以外の捌き方はたくさんありますが、今回は簡単で分かりやすい捌き方をご紹介しています。食べれる部分さえ知っていれば、正直捌き方は自由な面もあるので、アレンジで捌き方を変えてみるのもOKです!
アオリイカの捌き方
必要なもの
捌くのに必要な道具は「キッチンバサミ(包丁でもOK)」「まな板」「キッチンペーパー」の3種類と非常に少ないです。驚かれた方もいるかもしれませんが、アオリイカは調理に使用するキッチンバサミで簡単に捌くことが可能です。
注意(水はできるだけ使用しない)
イカ共通の特徴ですが、アオリイカは真水に触れると劣化してしまいます。具体的には浸透圧の関係で旨みが外へ出てしまいます。
墨がついてしまった場合など除いて、可能な限り水洗いをするのは避けましょう。
捌き方
捌き方の手順は非常にシンプルで簡単です。大きく分けると「胴体の処理」「ゲソの処理」だけで完了します。
① 汚れを除去する
まずはキッチンペーパーでぬめりや汚れを取りましょう。水を使わない方法としてキッチンペーパーの使用がおすすめです。ある程度綺麗になったら早速捌いていきましょう。
②エンペラが下(まな板側)になるように向ける
キッチンバサミを使って捌く場合は『胴体の裏側』の中央に切れ込みを入れていくと失敗しません。『胴体の裏側』かどうかは、エンペラ部分がまな板に着いている状態か、漏斗(墨を吐く場所)が見えているかどうかで判断してください。
③ 胴をカットする
胴体をカットしていきます。内臓を切らないよう注意して行いましょう。
場合によっては墨袋を潰すことがあるのでご用心!
④ 胴とゲソ部分に分ける
胴体からゲソ部分を取り外します。写真のように左手で胴を押さえると簡単に外れます!
⑤ 甲を除去する
アオリイカには甲と呼ばれる透明のプラスチックのような部分があります。食べることができないので、胴体部分以外は全て取り外しましょう。汚れた部分はキッチンペーパーで拭き取る程度で問題ありません。
⑥ エンペラと皮を胴から引き剥がす
胴とエンペラの間に指を差し込めば、簡単に切り離すことが可能です。少し剥がれたら一気に引き剥がしましょう。
⑦ 『胴』『エンペラ』『ゲソ部分』それぞれを処理していく
『胴』『エンペラ』『ゲソ部分』に分けることができました。あとはそれぞれを少しだけ処理したらアオリイカが捌き終えるので頑張りましょう!
⑧ 胴の薄皮を除去する
アオリイカの内側(内臓があった面)には薄皮があります。刺身で食べる場合、薄皮の有無は食感に影響してきます。完璧な状態を求めるなら徹底して除去するのがおすすめですが、多くの方は「だいたいで〜」くらいで処理しています。
「薄皮の除去が難しい!」と感じる方は、キッチンペーパーでこするとざっくりとは剥がれるのでそちらをお試しください。
⑨ 皮からエンペラ部分を引き剥がす
イカの皮は一般的には食べません。なのでエンペラと皮を引き剥がして、エンペラのみの状態にしましょう。
⑩ 点線部分でカット『頭』『ゲソ』『内臓付近』に分ける
最後にゲソ部分の処理です。まずは点線の部分でカットしましょう。そうしたら目玉が簡単に取れるので除去しましょう。
また、キモ(内臓部分)は基本的に食べないので除去してしまって問題ありません。
⑪ ゲソからクチバシを取り外す
最後に忘れてはいけないのがゲソにある『クチバシ』。アオリイカは、アジやイワシなどの魚をこのクチバシでガリガリ食べます。取り忘れると食べる時に泣くことになるので、忘れずに取り外しておきましょう。
⑬ 処理完了!
キッチンバサミを使えば誰でも安全・簡単にアオリイカを処理できます。
イカを美味しく食べるために
アオリイカを美味しく食べるためには様々な方法があります。
今回は2つご紹介します!
まずは『持ち帰り方』。アオリイカを鮮度よく持ち帰るためには、しっかり締めて(仮死状態)クーラーボックスに入れてもちっ変える必要があります。その時にもいくつかポイントがあるので、気になる方はこちらの記事をチェックしてください!
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はアオリイカの簡単な捌き方についてご紹介してきました。
アオリイカの処理は慣れてしまえば5分もかからずに終えることが可能です。基本を守れば、丁寧に処理してもササっと短時間で処理しても美味しく食べることができます。
多く捌けばコツも掴めて「苦手な作業」でなくなりますよ!
みなさんも釣ったアオリイカを捌いて美味しくいただきましょう!