エギングの場合、リールに巻くラインはPEラインを使います。また、先端にはフロロカーボンのリーダーを直結して、その先にスナップを付けて使います。
PEラインの号数は、0.6号〜1号が一般的で、号数が小さくなるほどエギの飛距離を伸ばせますし、風の影響も受けにくくなりますが、ラインが細いほど細かなメンディングが必要になってきます。
PEラインは、狙う獲物によって商品が出ていますが、エギング専用のラインは糸絡みを軽減するために、コシが強く作られたものが多いです。
先端に結ぶフロロカーボンラインは、リーダーラインと呼ばれ、根ズレによるラインブレイクを防いでくれるので必須です。号数は1.75〜2号が一般的で長さは50〜70cm程度で結びます。
また、PEラインはダイワ(エメラルダス)やシマノ、よつあみ、デュエルのアーマードなど、各種メーカーから販売されています。

そこで今回は、PEラインの選び方とおすすめのエギング用PEラインを厳選して紹介していきます!
なぜ、エギングはPEラインを使うのか?
釣りで使用するラインには、ナイロンモノフィラメント、フロロカーボン、PEラインの3種類。これらは、特徴が大きく異なるラインです。
大きく違うところは、ナイロンモノフィラメントとフロロカーボンは、伸び率が高いというところです。一方、PEラインは伸びがなく強度も高いところが特徴です。
例えば、10mのラインをそれぞれ引っ張ると、ナイロンモノフィラメントは最大13m、フロロカーボンは12mまで伸びるような仕様になっています。
エギングは、ロッドをしゃくりあげてエギを動かす釣法なので、ラインが伸びてしまうと相性が悪いのです。
例えば、大きくしゃくりあげたとしても、エギや潮の重さでラインが伸びてしまうと、手元では大きくシャクっているつもりでも、エギはほとんど動いていないということもあります。
それでは、アオリイカにエギを十分アピールできず、釣果も下がってしまいます。
ですので、ラインの伸びがないPEラインがエギングには適しているのです。

エギング用PEラインの上手な選び方
エギング用のPEラインと言っても、釣具店にもたくさん並んでいます。どれを選べばいいかわからないという方も多いと思いますので、太さ、長さ、色などから選び方の基準を解説します!
PEラインは、エギングをする上で大事なパーツなので、間違いないものを選んでいこう!
PEラインの太さは0.6号がベスト!
エギングで使用するPEラインの太さは0.4号〜1号まであります。
初心者の方ほど、号数の大きい1号を選びがちですが、PEラインは太くなるほどライントラブルが起きやすくなりますし、飛距離も落ちてしまいます。
確かに、強度は高くなりますが、操作性の難易度は高くなるので、初心者には0.6号がおすすめ。
ラインが細いと大きいアオリイカがかかったときに、切れやすいのではないか?と心配になるかもしれませんが、0.6号であれば2〜3キロクラスでも余裕で釣り上げることができます。
5キロ、6キロクラスのモンスターを狙う場合は、ファイトを安定させるために1号を選択する人も多いですが、基本は0.6号の扱いやすく、飛距離も伸ばせる0.6号を使うようにしましょう!
0.6号に慣れてきたら、より細く繊細な0.4号なども試してみるとエギングがより楽しくなると思います!
エギングラインの長さは150m〜200m
次に、長さですが、一般的なリールであれば150mくらいあれば十分です。
基本的には、リールにPEラインに何号であれば何メートルと書いてありますので、それを参考に選ぶといいです。
エギングでは、キャスト時にアベレージで30m〜40mから遠投します。そこから潮の流れを利用して50mくらいPEラインを流すこともありますので、100mでは少し短いと思います。
また、初心者のうちは根掛かりしてしまい、PEラインを切ってしまうことも多々あります。
それを考慮しても150m以上は確保しておくと安心して釣りができると思います。
エギング用ラインの色は視認性の高いカラーを
次に、PEラインの色ですが、これは人間から見た視認性の高さで選ぶのがおすすめです。
よく、アオリイカにバレないように見えにくい色の方がいいのではないかと言われることがあるのですが、釣猿チームで様々なカラーのPEラインを使用して検証した結果、アオリイカを釣るのにPEラインの色は釣果に左右しないという結論になりました。
ですので、単純に人間(釣り人)から見て、PEラインが見やすい色を選ぶのがベストだと思います。一定の長さでラインの色が変わるものでもOK。
エギングでのアタリは、PEラインの微妙な動きの変化でとりますので、海面とPEラインが接触している地点の色がよくわかるものを選ぶといいです。
また、夜間に釣りをすることが多い人は、蛍光系のカラーもおすすめです。

エギングラインの組み本数について
現在、エギング用のPEラインの組み本数は、4本組みと8本組みがオーソドックスです。
当然、8本で編み込まれたラインの方が強度も強く、価格も高くなります。
よって、おすすめは8本組みです。
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おすすめのエギング用PEライン9選
それでは、エギング用PEラインのおすすめを9つに厳選してご紹介します!
大きなこだわりがない限り、この中から選んでおけば少なくとも、失敗することはないと思います。

シマノ(SHIMANO) PEライン セフィア G5
高比重なので、エギの沈下もスピーディだし、感度も高い名門シマノのPEライン。
潮によくなじむので、しゃくりの違和感もなく、手返しが早く、風の影響も受けにくいおすすめのPEラインです。
よつあみ(YGK) ライン G-soul X8 UPGRADE 150m
全魚種に対応しているコスパの高いPEラインです。価格の割に滑りもよく、飛距離も伸ばせるとファンもリピートしているファンも多いです。
8本編みの0.6号、カラーも視認性の高い蛍光グリーンです。
デュエル(DUEL) ハードコア X8プロ 150m
ウルトラPEを8本組した強くてしなやかなPEライン。
マイクロピッチブレイデッド採用でなめらかでソフトな仕上がりのため、システムを組むときに結束強度が高くなります。
デュエル(DUEL) ライン(PE): HARDCORE X8 エギング 150m 0.8号 : 3色色分ケ(グリーン/ホワイト/ピンク)
ラパラ(Rapala) PEライン ラピノヴァX エギング
釣り人には見えやすく、魚には見えにくいとされている白ベースにオレンジを混ぜたPEライン。
強度もあり、コスパもいい人気のラインです。ハリ・コシもあるため1日しゃくり倒してもまったく問題なし。
ダイワ(Daiwa) エメラルダスセンサー ホワイト+Si
視認性バッチリのホワイトカラーで、操作性の高さ、軽さ、強度も高いです。
10mごとにラインカラーが変わるので、飛距離や残距離も把握しやすく、色落ちしにくい染色加工がされている人気ラインです。
ユニチカ(UNITIKA) キャスライン エギングスーパーPEIII
スーパーPEを採用することで、細くて好感度なラインで、色落ち加工もされています。
強さと飛距離、視認性を兼ね備えたエギング専用ライン。
VARIVAS(バリバス) アバニ エギング MAXパワーPEX8
高耐破断性工法で、一本一本を丁寧にムラなく編み込まれたエギング専用PEライン。
ラインの表面はなめらかで滑りもよく、飛距離と耐久性にも優れています。繊細なアタリも感知しやすいホワイトベースのマーキングライン。
サンライン(SUNLINE) PEライン ソルティメイト ULT HS8
山田ヒロヒト監修の高級8BRAID PEライン。こだわりがすごすぎて価格がちょっと高いですが、納得の仕上がり。
アウトガイドでもインターラインでも滑らかな抜け感があり、エギのダートも切れ味抜群。水切れもよく耐久性もある中級者以上向けのPEライン。
サンライン(SUNLINE) PEライン ソルティメイト PEエギ ULT HS8 180m 0.6号 4.5kg 8本 ホワイト・ピンク・ラ...
メジャークラフト PEライン 弾丸ブレイド
ザ・コストパフォーマンスPEライン。メジャークラフトの弾丸ブレイドは、初心者でも扱いやすいコーティングタイプ。
手頃な価格なのに、品質も高く、トラブルも少ないので、コスパ重視の方はこれ。
おすすめショックリーダー3選
エギングはPEラインだけではできません。PEラインは、根ズレに弱く、海中の岩や藻などにスレてしまうとすぐに切れてしまいます。
それを防ぐためには、ショックリーダー(フロロカーボン)を先端60cmくらいに繋げておく必要があります。
ショックリーダーは、エギングなら1.75〜2号程度の太さで、フロロカーボンなら基本的にはどれでもOKです。
ここからは、おすすめのショックリーダーを3つ紹介します!迷ったらこの中から選んでおけば問題ありません。

ダイワ(DAIWA) ライン エメラルダス リーダー
シマノ(SHIMANO) CL-E23K Sephia leader EX Fluoro
デュエル(DUEL) ハリス ハードコア エギングリーダー
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まとめ
今回は、エギングに適しているPEラインをご紹介してきました。
エギングは、ロッドとリールばかりに目がいきがちですが、実はPEラインの太さ、強度、操作性でも釣果が変わってきます。
慣れるまでは、その違いには気づけないと思いますので、まずは色々試してみて、自分にぴったりのPEラインを見つけてくださいね!
まずは、安いPEラインを使っていき、徐々にグレードを上げていけばコスパよくエギングを楽しめると思います。

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