アジングではさまざまな仕掛けでアジを狙って釣りをします。基本はジグ単(ジグヘッドリグ)ですが、その他にも仕掛けのパターンはまだまだあります。しかし、仕掛けとしては『どのようなスペックのタックルがいいのか』、『どのような構造をしているのか』が分からないというアングラーも多いのではないでしょうか。
特にアジングを始めたての初心者の方は、「アジングは始めたいけど仕掛けが…」とつまずきがちです。そこで今回は、基本のジグヘッドリグからその他の仕掛けまで図解でわかりやすく解説していきます。
・どんな仕掛けなの?
・何を準備したら良いか分からない!
・図解でわかりやすく知りたい!
アジングの仕掛けについてお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
アジングの仕掛けは7パターン!
アジングで代表的な仕掛けと言えば『ジグヘッドリグ』ですが、その他にも様々な仕掛けがあります。
まずは大きく分けて『ソフトルアー・ジグ・プラグ』の3種類に分類されます。ソフトルアーの中では『ジグヘッドリグ・フロートリグ・キャロライナリグ・スプリットショットリグ』の4種類、ジグの中では『メタルジグ・マイクロジグ』の2種類に分類でいます。したがって、アジングでは合計7種類の仕掛けがあります。ここからは7パターンの仕掛けを詳しく解説していきます!
ルアーの種類 | 仕掛け | おすすめの状況 | 初心者 おすすめ度 |
ソフトルアー | ジグヘッドリグ | オールラウンダー | ◎ |
キャロライナリグ | 遠投したい時 | ◯ | |
スプリットショットリグ | 深場・流れの速い釣り場 | ◯ | |
フロートリグ | 浅場・表層の攻略 | ◯ | |
ジグ | メタルジグ | マズメと日中の大型狙い | ◯ |
マイクロジグ | マズメと日中の小型狙い | ◎ | |
プラグ | 存在感を出したい時 | ◎ |
① アジングの仕掛け:ジグヘッドリグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 5〜6ft(ULクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン (おすすめ) |
0.3号 前後 |
エステルライン (おすすめ) |
0.3号(1.5lb)前後 | |
フロロカーボンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ナイロンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ショックリーダー | フロロカーボン(0.8号(3lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
ジグヘッド | 1.5g | |
ワーム | 1.5インチ |
アジングの基本となる仕掛けが『ジグヘッドリグ』です。一般的には『ジグ単』と呼ばれています。基本のタックルでラインの先端に、ジグヘッド(フックのついたオモリ)とワームを付けるだけのシンプルな構造。
様々な状況に対応できる仕掛けなので、アジングでので出番が最も多く、最も人気で簡単な仕掛けとなります。そのため、初心者はもちろん上級者まで幅広い層のアングラー(釣り人)から支持されています。入門用の仕掛け選びに迷ったら、まずはこの仕掛けを選択しましょう。
ジグヘッドの重さや形状によって、飛距離やフォールスピード、スイミングやダートなどのアクションに変化をつけることができます。シンプルながら奥が深い仕掛けなので、ジグヘッドリグを極めてみるのも面白いと思います。
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② アジングの仕掛け:キャロライナリグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 6〜8ft(L〜MLクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン | 0.3号〜0.6号 |
エステルライン | ー | |
フロロカーボンライン | ー | |
ナイロンライン | ー | |
ショックリーダー | フロロカーボン(1〜2号(4〜8lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
ジグヘッド | 1.5g | |
ワーム | 1.5インチ | |
キャロシンカー | 5g程度 | |
スイベル | 小型サイズ | |
ウキ止めゴム | SS |
アジングで遠投したい時は『キャロライナリグ』が最適です。遠投性能が高いのは後に紹介するフロートリグと同じですが、フロートリグよりも沈下速度が速く、深場を攻めやすいことが特徴です。
仕掛けはリーダーを30cmほど結んでからキャロシンカー(中通しの専用オモリ)とウキ止めゴムをスイベルで止めて、スイベル下部にまたリーダーを30cmほど結び、あとはジグ単というシンプルな構成です。まずは気軽にアジングを始めたいと言う初心者の方にとっては複雑な仕掛けなので、アジングに慣れてから挑戦してみましょう。
③ アジングの仕掛け:スプリットショットリグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 7ft前後(Lクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン | 0.3〜0.6号 |
エステルライン | ー | |
フロロカーボンライン | ー | |
ナイロンライン | ー | |
ショックリーダー | フロロカーボン(1〜2号(4〜8lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
ジグヘッド | 0.4〜1g | |
ワーム | 1.5インチ | |
スプリットシンカー | 5g程度 | |
シンカーストッパー ×2 | S(スプリットシンカーに付属) |
S
ジグヘッドリグにスプリットシンカーを組み合わせた仕掛けが『スプリットショットリグ』です。キャロシンカーよりも比重が高いので、『キャロライナリグより沈下速度が速い』ことが特徴です。流れが速い、深い、風が強い、そんな時に有効な仕掛けです。仕掛けはショックリーダーにスプリットシンカーを通し、その両側をゴム製のシンカーストッパー(スプリットシンカーに付属していることが多い)で固定するだけのシンプルなものです。
ゆっくり誘って感度の高さを活かしたい時はキャロ、早く動かしたり、シンカーの感覚を見失いやすいようなシチュエーションにはスプリットショットと、使い分けるのがおすすめです。
④ アジングの仕掛け:フロートリグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 7〜8ft(〜15gキャスト可能) | |
スピニングリール | 2500番 前後 | |
ライン | PEライン | 0.5号 前後 |
エステルライン | ー | |
フロロカーボンライン | ー | |
ナイロンライン | ー | |
ショックリーダー | フロロカーボン(1号(4lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
ジグヘッド | 0.4〜1g | |
ワーム | 1.5インチ | |
フロート | 10g程度 | |
三又サルカン | 固定式のみ使用 | |
スイベル | 中通し式のみ使用 |
ジグヘッドリグにフロート(飛ばし用のウキ)を付けた仕掛けが『フロートリグ』です。同じく遠投できる『スプリットショットリグ』との違いは、沖の表層を狙う時に使用する仕掛けという点です。フロートには浮くものから沈むものまであるので、狙うレンジに適したものを選びましょう。
基本的にはメバリングで使用する仕掛けで、アジングでは固定式が人気です。準備するパーツやフロートの重さ調節など、敷居が高めの仕掛けなので、こちらもアジングに慣れてきた頃に試してみることをおすすめします。
⑤ アジングの仕掛け:メタルジグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 6〜8ft(L〜MLクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン | 0.4〜0.6号 |
エステルライン | ー | |
フロロカーボンライン | ー | |
ナイロンライン | ー | |
ショックリーダー | フロロカーボン(1〜2号(4〜8lb)) | |
スナップ | S・M | |
メタルジグ | 3〜10g(大型:20〜30g) |
ワームなどのソフトルアーにはない光沢感とフラッシングが特徴の『メタルジグ』は、マズメや日中に強い仕掛けです。特にイワシやキビナゴなどのベイトフィッシュを捕食する大型のアジにはメタルジグが有効です。
使用されるウェイトは1gから20g程度までで、沖側を狙う時は比較的強いタックル(SLS(スーパーライトショアジギング)用のタックルなど)を使って、20〜30gと重めのメタルジグをを使用します。
⑥ アジングの仕掛け:マイクロジグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 5〜6ft(ULクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン (おすすめ) |
0.3号 前後 |
エステルライン (おすすめ) |
0.3号(1.5lb)前後 | |
フロロカーボンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ナイロンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ショックリーダー | フロロカーボン(0.8号(3lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
マイクロジグ | 0.5〜3g |
メタルジグより軽く小さいジグが『マイクロジグ』です。ジグヘッドリグと同じタックルで使用できるので、最近特に人気が高まっているジャンルです。
ジグヘッドより飛距離が出るので、デイゲームで小型のアジはもちろん、中型のアジを狙うのにもおすすめです。ジグヘッドリグがメインの方は、数個かメタルジグを用意しておくとアジングの幅が広がるので、ぜひ検討してみてください!
⑦ アジングの仕掛け:プラグ
必要なタックル | おすすめのスペック | |
アジングロッド | 5〜6ft(ULクラス) | |
スピニングリール | 2000番 前後 | |
ライン | PEライン (おすすめ) |
0.3号 前後 |
エステルライン (おすすめ) |
0.3号(1.5lb)前後 | |
フロロカーボンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ナイロンライン | 0.8号(3lb)前後 | |
ショックリーダー | フロロカーボン(0.8号(3lb)) | |
スナップ | SS・S・00 | |
シンキングミノー | 40cm前後(デイゲーム) | |
シンキングペンシル | 30cm前後(ナイトゲーム) |
水中での存在感をより出させるためには、ミノーやシンキングペンシルなどの『プラグ』の選択が効果的です。小魚を追いかけているアジに対して有効で、日中の釣りには40mm前後の小型シンキングミノー、ナイトゲームには30mm前後のシンキングペンシルの効果が高いです。
アジング向けのプラグは小型で軽量です。シンキングペンシルの操作感はほとんどジグヘッド単体と同じで、軽いものはエステルラインでも使用できまが基本はPEラインがおすすめです。操作はゆっくりただ巻きをするだけなので、初心者の方でも遊びやすい釣り方になっています。ぜひ一度ご検討ください!
まとめ|状況によって仕掛けを使い分けよう
いかがでしたでしょうか。
今回は、基本のジグヘッドリグからその他の仕掛けまで図解でわかりやすく解説してきました。アジングでは7パターンの仕掛けがりますが、初心者の方には『ジグヘッドリグ・マイクロジグ・プラグ』の3種類がおすすめで、理由は汎用性の高さと全て同じタックル(ロッド・リール・ライン等)で遊べるためです。
まずは基本の仕掛けから試して、その後状況に合わせたあ仕掛けを揃えてみてはいかがでしょう。きっとさらにアジングの幅と楽しみ方が広がりますよ!
ルアーの種類 | 仕掛け | おすすめの状況 | 初心者 おすすめ度 |
ソフトルアー | ジグヘッドリグ | オールラウンダー | ◎ |
キャロライナリグ | 遠投したい時 | ◯ | |
スプリットショットリグ | 深場・流れの速い釣り場 | ◯ | |
フロートリグ | 浅場・表層の攻略 | ◯ | |
ジグ | メタルジグ | マズメと日中の大型狙い | ◯ |
マイクロジグ | マズメと日中の小型狙い | ◎ | |
プラグ | 存在感を出したい時 | ◎ |
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