釣りを楽しむ上で、リールは非常に重要なアイテムの一つです。
そのリールにはそれぞれ番手ごとにスペックが違い、それをまとめた『スペック表』が各釣具メーカーの公式HPなどにまとめられています。
スペック表の中でイマイチわかりにくいのが『最大ドラグ力』の項目です。
わかりにくいせいか、多くの方がスルーすがちな『最大ドラグ力』とはどんなものなのでしょうか?また、『実用ドラグ力』との違いはあるのでしょうか。
今回は、リールのスペック表記の一つ『最大ドラグ力』について深掘りしていきます!
・実用ドラグ力と何が違うの?
・スルーして良い項目?
・壊れない目安が知りたい!
多くのアングラーがスルーしがちな『最大ドラグ力』についてサクッとわかる記事になっているので、ぜひ参考にしてください!
スペック表とは?
スピニングリールなどの各リールには、その機種の性能をまとめた『スペック表』が必ず存在します。
購入予定のリールを選ぶ時や、既に持っているリールの情報を知りたい時にリールの『スペック表』は多いに役立ちます。大体は各釣具メーカーの公式HPにまとめられているので、リールにこだわる方は見る機会が多いかもしれません。
「どこにあるの?」と気になった方は、「メーカー名 機種名」などで調べてみてください!
『最大ドラグ力』について
ドラグとは?
ドラグとは、魚とのやり取りをスムーズにするためのリールの機能で、設定以上の力が加わるとドラグが滑ってリールスプールが逆転しラインを放出する仕組みになっています。
そのため、ドラグの設定値よりも引きの強い(重量のある)魚が掛かるとラインが放出され、反対に締まり過ぎているとラインブレイクやロッドの破損に繋がります。ドラグ設定は適度に滑るようにしておくことが基本です。
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『最大ドラグ力』とは
最大ドラグ力とは、スプールに基準ライン(PEラインなど)を規定量巻き、ドラグを「最大限手で締めた状態」でラインを引いた時にドラグが滑り始める強さの事です。
『実用ドラグ力』とは
実用ドラグ力とは、シマノのみ採用している表記で、スプールに基準ライン(PEラインなど)を規定量巻き、ドラグを「実使用状態で調整が容易にできる範囲」でラインを引いた時にドラグが滑り始める強さの事です。
「実使用状態で調整が容易にできる範囲」という表現はイマイチわかりにくいですが、微調整ができる最大のドラグ値が『実用ドラグ力』です。
『最大ドラグ力』と『実用ドラグ力』の違い
『最大ドラグ力』と『実用ドラグ力』は全く違うものです。
『最大ドラグ力』は、ドラグを最大限締めた状態で発揮できるドラグ値で、『実用ドラグ力』はドラグを微調整できる範囲での最大のドラグ値になります。
『最大ドラグ力』はスルーして良い項目?
『最大ドラグ力』は実釣ではあまり意味を持ちません。
各メーカーがどのように測定したのか等の基準も異なるので、参考程度の情報と思っておいた方が無難です。
そのような数値なので、あまり気にしないアングラーも多く、初心者の方やリールにこだわらない方はスルーして問題ない項目です。
例えばエギング専用リールのような対象魚専用リールであれば、『最大ドラグ力』は完全スルーで構いません。
釣りのプロの方や、小型リールで大型魚を狙いたい方、リールを長持ちさせたい方は『最大ドラグ力』を気にしても良いかもしれません。
ドラグを長持ちさせるための目安は『1/3』
ドラグ力以上の負荷をかけるとリールは壊れやすくなります。
リールを長持ちさせるための指標として『最大ドラグ力』は活用できます。個人的な意見ですが、メーカーの表記はあまりアテにしておらず、『メーカー表記の1/3 〜 1/5』ぐらいの数値が長く使える上限だと思ってます。
なので、例えば『最大ドラグ力』が10kgの場合は7kg〜5kgくらいのターゲットなら壊れにくいと判断しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、リールのスペック表記の一つ『最大ドラグ力』について深掘りしてきました。
『最大ドラグ力』は、ドラグを「最大限手で締めた状態」でラインを引いた時にドラグが滑り始める強さの事です。『メーカーが表記している数値の1/3 〜 1/5』ぐらいの獲物ならリールを長持ちさせる事ができると思っています。
ただ基本的には、メジナ釣りやチヌ釣りなどのビッグゲーム(大物釣り)でない限り、『最大ドラグ力』を気にする必要はありません。
釣りのプロの方や、小型リールで大型魚を狙いたい方、リールを長持ちさせたい方に関しては『最大ドラグ力』を気にしても良いかもしれませんね!
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