シマノから販売されている『EXSENCE(エクスセンス)』シリーズは、シーバス専用にチューニングされたモデルです。そんなエクスセンスからは、スピニングリール(3機種)とベイトリール(2機種)がリリースされています。
どれもシーバスゲームを有利にするために開発されたモデルなので、「違いがわからない!」…というアングラー(釣り人)も意外と多いです。そこで今回は、シーバスゲームに人気の『エクスセンス』シリーズのリール全5機種の特徴を詳しく解説していきます!
・スペックを比較したい
・どんなモデルがあるの?
・特徴を詳しく知りたい
どのエクスセンスのリールを買うか迷っている方や、違いを比較検討したい方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
シマノの『エクスセンス』とは
シマノの『エクスセンス』シリーズとは、シーバス専門に設計・開発されたブランドで、ロッド・リール・ルアー・ラインなどがリリースされています。
ロッドはシーバス専用機種のフラグシップモデルとして販売されていますが、リールは低価格帯〜高価格帯まで幅広く展開。そのため、初心者から上級者まで熟練度や欲しいスペックに合わせてグレードを選択できるのが特徴になっています。
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エクスセンスのリール全5種
現時点ではエクスセンスシリーズからは全5種のモデルが販売されています。内訳としては、スピニングリールが3機種、ベイトリールが2機種ラインナップされています。
それぞれ特徴があるので、自分にマッチしたモデル・機種を探してみてください!
モデル | 特徴 | 価格帯 |
エクスセンスBB | 2024年登場のコスパ最強スピニングリール。シーバスを始めるならこの機種が最適 自重は重め |
20,400円~21,400円 |
エクスセンスXR | スペックはほぼ『エクスセンス』と同等。シリーズの中で一番人気のモデル。 自重は軽め |
41,000円~43,200円 |
エクスセンス | シリーズの最高峰モデル。剛性と軽量のバランスが最も良い。 自重は軽め |
66,800円~69,000円 |
エクスセンスDC SS | シーバス専用ベイトリール バックラッシュしにくく初めてのベイトに最適なモデル |
43,200円 |
エクスセンスDC
|
シーバス用ベイトリールの最高峰。 シーバス以外にも幅広く使用できる万能モデル |
83,400円 |
① エクスセンスBB
エクスセンスBBの概要
エクスセンスシリーズの入門機として位置付けられている『エクスセンスBB』は、1万円台で購入できスペックも申し分ないモデルです。2020年に登場した『エクスセンスBB』は、2024年に正統進化してリニューアル。ボディにシマノの独自素材『CI4+』を採用したことで最大15gの軽量化に成功しています。
巻き心地も滑らかになり、入門機としてはコスパの高い仕上がりになっています。
エクスセンスBBの特徴
『24エクスセンスBB』は、『旧エクスセンスBB』にはなかった、『マイクロモジュールギアⅡ』や『サイレントドライブ』『ロングストロークスプール』などの技術を搭載したことで、『巻きの滑らかさ・静寂性・飛距離UP』と大幅に性能が向上。それにより、上位機種である『21エクスセンス』や『23エクスセンスXR』に非常に近いスペックとなりました。
重さ自体は上位機種の方が圧倒的に軽いですが、スペックだけをみたらほぼ同じ。それで1万円台で購入できるので、初心者はもちろん中〜上級者のサブ機としても使用できるかなりおすすめのモデルです。
機構 | 21エクスセンス | 23エクスセンスXR | 24エクスセンスBB |
HAGANEボディ | ●(Mg) | ー(CI4+) | ー(CI4+) |
マイクロ モジュールギアⅡ |
● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● |
ロングス トロークススプール |
● | ● | ● |
サイレントドライブ | ● | ● | ● |
リジッド サポートドラグ |
● | ● | ー |
ラピッド ファイヤドラグ |
● | ● | ● |
自重(4000MXG) | 220g | 225g | 265g |
ベアリング数 | 11/1 | 9/1 | 5/1 |
エクスセンスBBのスペック
品番 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 |
標準糸巻量 | |
ナイロン | PE | ||||
C3000MHG | 6.0 | 225 g | 9kg | 1.5-165 1.7-150 2-130 |
1-190 1.2-150 1.5-120 |
3000MHG | 5.8 | 240g | 9kg | 1.5-165 1.7-150 2-130 |
1-190 1.2-150 1.5-120 |
4000MHG | 5.8 | 265 g | 11kg | 2.5-160 3-120 4-90 |
1.2-250 1.5-200 2-150 |
4000MXG | 6.2 | 265g | 11kg | 2.5-160 3-120 4-90 |
1.2-250 1.5-200 2-150 |
エクスセンスBBおすすめモデル
エクスセンスBBには4種類の機種がラインナップされています。それぞれ釣り場の状況や、どんな釣り方をするのかで番手が設定されていますが、初心者の方がまず最初に手にしていただきたいのは『3000MHG』。シーバスフィッシングで必要とされるスペックの中間的存在で、汎用性が高いのが特徴!この4機種から万能の番手を選びたいのであれば、迷わず『3000MHG』をお勧めします!
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② エクスセンスXR
エクスセンスXRの概要
2023年に『エクスセンス』シリーズの中堅機として登場した『エクスセンスXR』。2018年に発売された『エクスセンスCI4+』の後継機種として、内部の機能性やデザインをさらに洗練し、中堅機に相応しい機種へとグレードアップしました。
最上位機種である『エクスセンス』との違いは『ボディ素材・自重・ベアリング数・デザイン』の4つだけ!自重も5gしか変わらないので、エクスセンスシリーズのスピニングモデル(3機種)を総合的にみたら、最もコストパフォーマンスに優れた機種になります。ちなみに3機種の中で一番人気なのも『エクスセンスXR』です。
エクスセンスXRの特徴
全モデルである『18エクスセンスCI4+』と比べ、『マイクロモジュールギアⅡ』や『サイレントドライブ』『ロングストロークスプール』などの技術が新たに追加。さらに自重も20gも軽量化された事で、長時間の釣行でも疲労感が少なくなりました。ドラグ性能も良く、繊細さが求められる状況ははもちろん、大物狙いの釣りにもしっかりと対応してくれるリールに仕上がっています。
スペックは『エクスセンス』とほぼ同じで、自重も軽いのでコスパ最強のモデルを選びたいのであれば『エクスセンスXR』一択です!
機構 | 21エクスセンス | 23エクスセンスXR | 24エクスセンスBB |
HAGANEボディ | ●(Mg) | ー(CI4+) | ー(CI4+) |
マイクロ モジュールギアⅡ |
● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● |
ロングス トロークススプール |
● | ● | ● |
サイレントドライブ | ● | ● | ● |
リジッド サポートドラグ |
● | ● | ー |
ラピッド ファイヤドラグ |
● | ● | ● |
自重(4000MXG) | 220g | 225g | 265g |
ベアリング数 | 11/1 | 9/1 | 5/1 |
エクスセンスXRのスペック
品番 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 |
標準糸巻量 | |
ナイロン | PE | ||||
C3000M | 5.3 | 185g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-235 1-190 1.2-150 |
C3000MHG | 6 | 185g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-235 1-190 1.2-150 |
3000MHG | 5.8 | 200g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-235 1-190 1.2-150 |
4000MXG | 6.2 | 225g | 11kg | 10-160 12-120 16-90 |
1.2-250 1.5-200 2-150 |
エクスセンスXRおすすめモデル
コスパ最強機種である『エクスセンスXR』からのラインナップは4種類。中でも汎用性が高く一番人気のある番手が『3000MHG』。ランカーシーバスなど大型を狙いたい方や太いラインを巻きたい方は『4000MXG』もおすすめですよ!
③ エクスセンス
エクスセンスの概要
汎用型スピニングリール『ヴァンキッシュ』をシーバス専用機としてブラッシュアップして作られたのが『21エクスセンス』。シーバスゲームに求められる強さと繊細さを絶妙なバランスで両立した『エクスセンス』シリーズのハイエンドモデルになります。
エクスセンスの特徴
2021年に登場したモデルという事で、スペックは下位機種とほぼ同じに。「何が違うの?」…と思うかもしれませんが、根本的に違うのは『ボディ素材』です。『HAGANEボディ』と呼ばれる軽量かつ剛性の高いマグネシウムをボディ素材に使う事で、リールのたわみや歪み、ネジレをしっかり抑制してくれます。
トップアングラーがシーバスゲームで求めるリールのスペックは、強度と軽量性。そのバランスが最も取れている機種が『エクスセンス』なのです!ちなみに強度と重量は、汎用機種である『ツインパワー』と『ヴァンキッシュ』の中間あたりに位置しています。まさにシーバスに最適なスペックと言えます。
機構 | 21エクスセンス | 23エクスセンスXR | 24エクスセンスBB |
HAGANEボディ | ●(Mg) | ー(CI4+) | ー(CI4+) |
マイクロ モジュールギアⅡ |
● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● |
ロングス トロークススプール |
● | ● | ● |
サイレントドライブ | ● | ● | ● |
リジッド サポートドラグ |
● | ● | ー |
ラピッド ファイヤドラグ |
● | ● | ● |
自重(4000MXG) | 220g | 225g | 265g |
ベアリング数 | 11/1 | 9/1 | 5/1 |
エクスセンスのスペック
品番 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 |
標準糸巻量 | |
ナイロン | PE | ||||
C3000MHG | 6 | 180g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-300 1-220 1.2-150 |
C3000M | 5.3 | 180g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-300 1-220 1.2-150 |
3000MHG | 5.8 | 195g | 9kg | 8-130 10-110 12-85 |
0.8-300 1-220 1.2-150 |
4000MXG | 6.2 | 220g | 11kg | 10-160 12-120 16-90 |
1.2-250 1.5-200 2-150 |
エクスセンスおすすめモデル
最上位機種である『エクスセンス』は価格も高めなので、購入する際はより慎重になると思います。『エクスセンス』を購入するアングラーは中〜上級者が多いと思うので、これまでの経験から好みの番手を選択するのがベストでしょう。
『3000MHG』を基準にコンパクトボディを選ぶのか、ノーマルギアにするのか、ランカー用にするのか選択してください!
④ エクスセンスDC SS
エクスセンスDC SSの概要
ベイトスタイルのシーバスゲームを楽しみたい方は、中級機種である『エクスセンスDC SS』がおすすめです。海外モデルの『クラドDC』をベースにシーバス専用に設計されたモデルで、シンプルなダイヤル設定なので、難しい操作が一切必要ありません。DC(デジタルコントロール)ブレーキが搭載されているので、ベイトタックル特有のバックラッシュを防いでくれます。
エクスセンスDC SSの特徴
『エクスセンスDC SS』の1番の特徴は、シンプルなDCブレーキシステムである『I-DC4』エクスセンスチューンが搭載されている事です。ブレーキダイアルは4 段階のみのシンプルなシステム。ワンタッチでブレーキ調整ができるのが大きな強みです。
- ブレーキモード1:PE 遠投用
- ブレーキモード2:PE 標準
- ブレーキモード3:PE ナイト、強風
- ブレーキモードF:フロロ 標準
PEラインの使用が前提のシステムですが、難しいことは考えずモード1が一番弱いブレーキで、モードFになれば強いブレーキと判断して問題ありません。初心者の方でも扱いやすいよう設定されているので、ベイトリールに慣れていない方にもおすすめです!
エクスセンスDC SSのスペック
品番 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 |
標準糸巻量 | |
フロロ | PE | ||||
HG RIGHT | 7.4 | 220g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
HG LEFT | 7.4 | 220g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
XG RIGHT | 8.5 | 225g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
XG LEFT | 8.5 | 225g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
エクスセンスDC SSおすすめモデル
『エクスセンスDC SS』は『ハイギアorエクストラハイギア』のどちらかを選び、その上で『右巻き or 左巻き』かを選びます。初心者の方は「どれを選ぶべき?」と悩まれるかもしれませんが、人気なのは『XG RIGHT』。ハンドルの位置は、基本的に右利きなら右ハンドル、左利きなら左ハンドルを選択することをおすすめします。
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⑤ エクスセンスDC
エクスセンスDCの概要
シーバス用ベイトリールの最高峰として君臨する『エクスセンスDC』。シーバスはもちろん、フラットフィッシュやロックフィッシュなど様々な釣りで兼用できる万能ベイトリールです。人気ベイトリール『アンタレス』をベースにPEライン特化のベイトリールとして誕生したのが『エクスセンスDC』です。
エクスセンスDCの特徴
『エクスセンスDC』一番の特徴は、シーバス専用にチューニングされたブレーキ性能『 4×8 DC EXSENCE TUNE』。このおかげで、ブレーキを緻密にコントロールし飛距離を犠牲にすることなく高切れやバックラッシュを防いでくれます。
これまで以上にPEラインでのキャストが安心してでき、軽い力で伸びのある飛距離を出すことができます。ブレーキの精度もこれまで以上に高まっているのもポイントで、設定を大きく変更せずとも、軽いルアーから重ためのルアーまでバックラッシュを防いでくれるので使いやすいのも大きな魅力です。
エクスセンスDCのスペック
品番 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 |
標準糸巻量 | |
フロロ | PE | ||||
XG RIGHT | 7.8 | 230g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
XG LEFT | 7.8 | 230g | 5kg | 12-130 14-95 16-85 |
1-365 1.5-255 2-180 |
エクスセンスDCおすすめモデル
『エクスセンスDC』からは、エクストラハイギアのみのラインナップとなっています。そのため選択するのは右ハンドルか左ハンドルかの2択。ご自身のスタイルに合わせて選択してください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSHIMANO(シマノ)から販売されているシーバスゲームに人気のシリーズ、『エクスセンス』のリール全5機種の特徴を詳しく解説してきました。
シーバス専用機種としてチューニングされた『エクスセンス』のリールの中でも飛び抜けてコストパフォーマンスが良いのは『エクスセンスXR』!『価格・スペック・軽量性』の3点を比較すると一番売れている理由が明白。もちろん最上位機種の『エクスセンス』は価格に見合う性能を持ち、入門機である『エクスセンスBB』はお値段以上のスペックとなっています。
ベイトリールでは、ベイト初心者が扱いやすい『エクスセンスDC SS』から、一切の妥協がない『エクスセンスDC』がリリース。
シーバスゲームを本格的に楽しみたいのであれば、『エクスセンス』シリーズから選べば間違いありません!
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