ここ最近インターラインロッドに人気が急上昇中です。特にダイワのエメラルダスシリーズからは今なお新型のインターラインモデルがリリースされています。
「けどインターラインって何がいいの?」…と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、インターライン愛用者である釣猿2号が解説するメリットとデメリット、おすすめのロッドについて詳しく解説しています。
・インターラインって何?
・メリット・デメリットが知りたい
・準備が面倒くさいって本当?
・おすすめの商品が知りたい
ガイドなし=インターラインロッド
インターラインロッドの歴史は意外と古く、釣具メーカーのダイワが初めてインターラインロッドを発売したのは1996年のこと。それから発展・衰退を繰り返し、今まさにこれまでにはない程人気が急上昇している最も熱いジャンルなのです。
ここが知りたい!メリットとデメリット
インターラインを検討している方が一番知りたいのが、わざわざインターラインを選んだ際のメリットとデメリットなのではないでしょうか。
ここでは実際何年もインターラインロッドを愛用してきた釣猿2号の体験談からインターラインの良さと悪さを解説していきます。
インターラインの《メリット》
インターラインロッドがアウトガイドモデルより優れている点は3つあります。
- ライントラブルが少ない
- 軽量 & 高感度
- 天候に左右されない
① ライントラブルが少ない
インターラインロッド最大のメリットがライントラブルの少なさです。
皆さんも風のある日やナイトエギングでガイドにPEラインが絡まり、モヤモヤしたって経験ありませんか?ガイドが絡まると最悪の場合ロッドが折れてしまうので、ナイトエギングでは神経を使う人も多いはずです。
一方インターラインロッドには、そもそもガイドがありません。そのためガイド絡みのトラブルは一切発生しないので、風が吹こうが夜だろうが関係なしにストレスフリーで使用することが可能です。
② 感度がいい
インターラインはその構造上、アウトガイドと違い糸フケが発生しません。そのため、海中の情報がダイレクトに手元に伝わります。
さらに値段の高い高級ロッドになってくいる、さらにエギの着底やアオリイカのアタリ、潮の効きが一発でわかるようになります。エギングでは感度の良さがかなり重要な要素になってくるので、今まで何をやっているのかよくわからなかった人は、その違いに驚くはずです。
③ 天候に左右されない
不意の雨や強風など自然の影響を受けやすいのは釣りの宿命です。…が、インターラインロッドなら、ラインがロッド内部を通っているため、雨の影響も風の影響も受けません。天候に左右されにくいのが大きな魅力です。
反対にアウトガイドロッドの場合、雨の日はブランクスにラインが張り付いてしまい、スムーズなキャスト・ラインの放出を妨げますし、強風の時は余分な糸の放出でガイドとガイドの間でラインがたるむといった症状が起きてしまいます。
毎日が釣り日和という訳ではないので、天候に左右されない釣りがしたい方には、かなり魅力的なのではないでしょうか。
インターラインの《デメリット》
反対にインターラインロッドのデメリットは必ず購入前に知っておきましょう。
- ロッド内部にモノが詰まる可能性がある(特に日本海)
- 準備とメンテナンスが少し面倒
① ロッド内部にモノが詰まる可能性がある(特に日本海)
インターラインロッドの弱点として、ロッド内部に異物が混入した場合の除去が難しいことが挙げられます。
特に多いのが、クラゲがロッド内部に入ってしまうトラブルです。ただ、その場ですぐに取り出すことができれば問題ありません(シャワー洗浄でOK)。
しかし、もしクラゲが入ったことに気が付かず、釣行後のメンテナンスを怠ると、ロッド内部でクラゲが固着し二度と使えなくなります。
クラゲや浮遊物が少ない太平洋側では問題ありませんが、その逆である日本海側はロッドにモノが詰まる要素が多いので、要検討が必要です。
ただ「インターラインがダメだ!」と言っている訳ではありません。釣行後にシャワーで内部を洗浄できればOK!しっかりとメンテナンスでき、トラブルに対処できれば日本海側でも問題なく使用できます。
反対にメンテナンスが苦手な方には向かないロッドであると言えます。
② 準備とメンテナンスが少し面倒
釣りをする前の準備では、内部に釣り糸を通すための専用の「糸通し用ワイヤー」を使用する必要があります。アウトガイドモデルに比べたら多少面倒ですが、慣れてしまえば簡単に糸を通すことができます。
僕はもう慣れたし、個人的には普通のロッドより楽!
次にメンテナンスですが、釣行後にシャワーで内部を洗浄する必要があります。メンテナンスを怠ると、ロッド内部に残った海水が結晶化し塩になります。この塩はスムーズなライン放出を妨げ飛距離が著しく低下してしまいます。
そのためメンテナンスが面倒な方には向いていないロッドになるかもしれません。
【番外】飛距離が落ちるのは嘘?本当?
インターラインのデメリットで挙げられがちなのがキャスト時のエギの「飛距離が落ちる」です。
理屈としてはロッド内部とラインの摩擦抵抗で飛ばなくなると…。
これは実際に使ってみないと分かりませんがちゃんと飛びます!
ただ、小型で軽いエギ(〜2.5号)に関しては飛距離が少し落ちてしまうのは事実です。しかし、格別デメリットというほどではないので、その点は気にしなくて問題ないと個人的には思います。
インターラインを販売しているメーカー
20年ほど前までは色々なメーカからインターラインロッドが販売されていましたが、最近ではダイワ(DAIWA)のみとなってしまいました。
そのため、インターラインロッドを購入するのであれば、ダイワの中から選ぶか、中古で昔のモデルを探し出すかの2択しかありません。
エギング用インターラインおすすめ4選
《釣猿2号愛用モデル》で選ぶ
【ダイワ】エメラルダスMX IL
(インターラインモデル)
釣猿2号愛用中
性能と価格のバランス◎のコスパ最強モデル
釣猿2号が現在使用中のインターラインロッド。エメラルダスMXは価格以上の感度の良さから、気付いたらこのロッドばかりを選んでいます。品番は『83M』とショートレングスのモデルで、1年中使用できるちょうどいい番手です。
エギングをある程度してきてインターラインも気になってきた中級者さんにおすすめのモデルです。
この動画で紹介しています!
《お試し価格》で選ぶ
【ダイワ】エメラルダスX IL
(インターラインモデル)
実売価格1万円台
インターラインを試すならこれ
基本性能を抑えたコストパフォーマンスモデル。性能はどうしてもMXには敵いませんが、このロッドでイカが釣れない訳ではありません。低価格ロッド(エントリーモデル)に分類されますが、この価格帯のロッドのいいところはとにかく頑丈なこと。ロッドの扱いに慣れていなくてもそう簡単には折れないのが魅力です。
初めてのインターラインロッドで存分に楽しみたい方は上位モデルを、とりあえず自分にマッチするか試したい方はこのモデルを選んでみてはいかがでしょう。
《感度最高の最高級モデル》から選ぶ
【ダイワ】エメラルダス ストイスト RT IL
(インターラインモデル)
山田ヒロヒトのエギング理論を具現化
プロ納得の至高のエギングロッド
至高のエギングロッドをお探しなら、もう『エメラルダス ストイスト RT IL』しかありません。高い実釣性能は多くのトップ アングラーが認めるほど。キャスト時やシャクった時のブレを極限まで軽減してくれます。
高い金額を出すほどの価値はありますが、それでも6万円強は高価に感じます。それなら、コスパ重視のMXがおすすめですし、十分エギングを楽しめます。ただ、これまで以上に『感度』にこだわるのであれば、ぜひ『エメラルダス ストイスト RT IL』を検討してみてください。
まとめ
今回はインターラインロッドのメリット・デメリットの解説からおすすめのロッドについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
「インターライン」と聞くとどうしてもマイナスなイメージになりがちですが、それは正直時代遅れです。特に最後に紹介した『エメラルダス ストイスト RT IL』はこれまでインターラインを敬遠してきなアングラーからも高評価を得ています。
特に今までアタリやエギの着底に自信がなかった方に試していただきたいです。できれば2万円台のMXを使っていただければ、これまでとの違いを実感していただけますよ。
釣猿2号愛用モデル