岸(ショア)からメタルジグを遠投し、青物を狙うショアジギングは非常に人気の高い釣りのひとつです。
そんなショアジギングに挑戦したいという初心者の方も多いのではないでしょうか。始めたての頃に迷うのがタックル(釣具)選び。結構ハードルが高く困ってしまった経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
中でもショアジギング必須アイテムの「リーダー」はどれを選ぶべきか迷いがちです。
そこで今回は、「ショアジギングのリーダーの選び方がよくわからない」方に向けて、適切な太さ・長さの選び方とオススメ商品について解説・紹介していきます。
・ショックリーダーって必要なの?
・どれくらいの長さ・太さのものを選ぶべき?
・おすすめの商品が知りたい!
そんなお悩みがある方向けの記事となっているので、皆さんの悩みはここで解決できること間違いなし!
リーダーとは
リーダーとは、釣りにおいて使われる仕掛けの一種で、メインラインとなるPEラインの先端に取り付ける強度の強いラインを指します。
この糸のことを「リーダー」や「ショックリーダー」と呼びます。
取り付ける長さは、釣り糸の先端から1〜2メートル程度が一般的です。
ショックリーダーは、海釣りやバス釣りなどのフレッシュウォーターフィッシングなど様々な釣りで使用されています。また、糸の太さや釣りのターゲットに応じて様々な素材・強度のショックリーダーが販売されています。
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ショアジギングにリーダーを使う理由
釣りの中には『ショックリーダーを使う釣り』と『使わない釣り』の2種類があります。ショアジギングは『使う釣り』ですが、その理由は3つあります。
② ラインブレイクを減らすため
③ 衝撃や振動を吸収するため
① ラインが切れるのを防止するため
ショアジギングで大型の魚を釣る時には、魚が急に方向を変えたり、強く引っ張ったりすることがあります。その際、釣り糸であるPEラインが岩などの障害物で擦れてしまうと糸が切れる可能性が高くなります。
ショックリーダーは擦れに強い素材のものを使用するので、擦れによる糸切れを防止する役割があります。
② ラインブレイクを減らすため
ショアジギングでは魚を巻き取る際にリールにかかる負荷が非常に大きくなる場合があります。その負荷によって思わぬライントラブルに見舞われラインブレイクを引き起こす可能性が高くなります。
ショックリーダーを使用することで、釣り糸の強度を補強することができるので、ラインブレイクの発生を減らす効果が期待できます。
③ 衝撃や振動を吸収するため
ショックリーダーには、釣り糸にかかる衝撃や振動を吸収する役割もあります。ショアジギングではヒットした魚が急に方向を変えて走ったり、飛び上がったりします。
メインラインであるPEラインだけでは伸縮性がないので切れる可能性が高いですが、伸縮性のあるショックリーダーはその時にかかる衝撃を緩和してくれます。
これら3つの理由により、ショアジギングではショックリーダーを使用することをおすすめします。
ただし、使用するショックリーダーの長さや太さ、強度は釣りの状況やターゲットによって異なります。ショアジギングにはショアジギングに適したリーダーを選ぶ必要があるので、今度はそちらを解説していきます。
失敗しないリーダーの選び方
① カテゴリー
ショアジギングには、使用するメタルジグの重さや釣り場(フィールド)によって、4種類に分類することができます。このカテゴリーごとで『ショックリーダーの選び方』が変わってきます。
最初はどのカテゴリーのショアジギングをするのかを決めるところからスタートです。
初心者の方は、「どのカテゴリーか決まっていない!!」という気持ちだと思います。一般的に「ショアジギング」と呼ばれている釣りのほとんどが「ライトショアジギング」に該当します。いきなり磯でガンガン釣りをするわけではなく、まずは『堤防やたまに磯に足を運ぶ』イメージなら「ライトショアジギング」に該当するPEラインを選びましょう。
② 素材(ナイロンよりもフロロカーボン)
ショックリーダーの素材は、一般的に「ナイロン」か「フロロカーボン」の2種類から選びます。以前は柔軟性があり衝撃を吸収する効果の高いナイロンが主流でした。
しかし最近は硬度・感度が高く耐摩耗性と耐久性に優れたフロロカーボンの使用が一般的です。また、フロロカーボンはナイロンに比べ比重が重いので沈みやすい特性があります。ボトム付近や中層エリアを探るのにも適しているので、ショアジギングのリーダーにはフロロカーボンを選ぶのがおすすめです。
フロロカーボン | ナイロン | |
メリット | 比重が重い・劣化が遅い | 強度がある |
デメリット | ナイロンより若干強度が劣る | 水を吸う・劣化が早い |
③ 太さ[号数]と強度[lb]
ショックリーダーの基本的な選び方として押さえておきたいのが、『ショックリーダーはPEラインと同じ強度、または少し弱いくらいを選ぶ』ということです。ここでポイントなのが太さではなく強度で選ぶことです。
PE0.8号(約16lb)→ リーダー3.5〜4号(約14〜16lb)
PE1.0号(約20lb)→ リーダー4〜5号(約16〜20lb)
PE1.2号(約24lb)→ リーダー6〜7号(約22〜25lb)
スーパーライトショアジギング(8〜12lb)
まずは、スーパーライトショアジギング。使用するPEラインは0.4〜0.6号なので、ショックリーダーの目安は8〜12lbを選ぶのがベストです。
ライトショアジギング(16〜30lb)
ライトショアジギングで使用するPEラインは0.8〜1.5号なので、ショックリーダーの目安は16〜30lbを選ぶのがベストです。
ショアジギング(30〜55lb)
ショアジギングで使用するPEラインは1.5〜3号なので、ショックリーダーの目安は30〜55lbを選ぶのがベストです。
ロックショアジギング(55lb以上)
ロックショアジギングで使用するPEラインは3号以上なので、ショックリーダーの目安は55lb以上を選ぶのがベストです。ロックショアのメインフォールである磯では根ズレの危険性が非常に高いので、80〜100lbのリーダーを結束する場合もあります。
【厳選】おすすめフロロカーボン製リーダー5選
ショアジギングに最適なリーダーの選び方を解説してきたので、次はおすすめの商品についてご紹介していきます。ここでは「値段・人気度・使いやすさ・ロングセラー」を考慮し、おすすめのショックリーダーを厳選しています。
どのカテゴリーのショアジギングをするかによって適切な太さ・強度のものを選んでくださいね!
① ダイワ ソルティガ リーダー(TypeF)
ダイワから販売されているフロロカーボン製のリーダーで、ノットの結びやすさが抜群に良いリーダーとして人気の商品です。硬く根ズレしにくいだけでなく、比較的伸びが少ないためルアーが扱いやすくあたりも明確にわかる優れもの。
コスパもいいので、初めてのショアジギングにおすすめの商品です。
② シマノ オシア EX フロロ
シマノ(SHIMANO) ショックリーダー オシア EX フロロカーボン 50m 8号 30lb クリア CL-O36L 釣り糸
シマノから販売されているフロロカーボン素材で、中心部が硬く、外側が柔らかい2層構造になっているのが特徴です。この2層構造のによって、PEラインと結び合わせた際に結び目が食い込んで安定し、ほどけにくくなります。
結び目の部分はどうしても強度が弱くなりがちなので、このリーダーを選択することでその問題を防ぐことが可能となります。
価格も安く性能もいいので、コスパ最強のリーダーのひとつです。
③ モーリス バリバスショックリーダー(フロロカーボン)
ショックリーダーの中で信頼性が高く、多くの人が選ぶ実績のあるショックリーダーです。ノンストレスコーティングが表面に施されているので、サゴシなど鋭い歯の魚や岩礁と接触しても傷が付きにくくなっています。
ショアジギングやロックショアをする方は、耐摩耗性が十分に備わったバリバスのショックリーダーがおすすめです。
④ クレハ シーガー フロロショックリーダー
汎用性が高くあらゆるソルトゲームで使用されるクレハのショックリーダーは、安価で手に入れやすいのが魅力です。比較的しなやかなリーダーなので、結ぶのが簡単です。初心者の方やタックルのセッティングが苦手な方におすすめです。
シンプルな設計でクセがなく扱いやすいので、無難なリーダーを探している方にもおすすめです。
⑤ サンライン ソルティメイト システムショックリーダーFC
圧倒的な耐摩耗性と耐久性を兼ね備えた信頼性の高いショックリーダーです。フロロカーボンでありながら、しなやかで粘りのある質感なので、過激なショックも吸収してくれます。またノットの完成度も高まります。
低伸度設計なので、ジグやルアーへのアクション伝達に加え、フッキングさせるパワーを十分に生かすことができます。号数も豊富なので、様々な組み合わせに対応しているのも魅力的です。
最適なリーダーを選んで釣果をあげよう!
いかがでしたか?
今回は、ショアジギングにおすすめのショックリーダーの選び方とおすすめ商品について解説・紹介してきました。
せっかくヒットした魚がラインブレイクによって逃した時の残念感は計り知れません。そうならないためにもショックリーダーの使用は重要ですし、ここぞという時にその真価を発揮してくれます。
「ショックリーダーをつけていていれば…」「大きな魚がバレてしまった…」とならないためにも、自分の釣りスタイルに合ったショックリーダーを選んでラインブレイクを回避しましょう!
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