ショアジギングは海岸や港などの岸辺(ショア)から、ルアーを使用してさまざまな魚種を狙う釣り方法です。そんなショアジギングで使用するリール選びで困っている方は意外と多いです。
釣りの初心者やショアジギングに挑戦したい方にとって、正しいリールの選び方は重要なポイントとなります。
そこで本記事では、ショアジギングリールの選び方や基本的な知識とおすすめ商品を解説し、初めてショアジギングに挑戦する方々、リールを購入したいアングラーをサポートします。
・リールを選びポイントが知りたい!
・どんなメーカーが有名なの?
・おすすめのリールを知りたい!
このような悩みがある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。適切なリールの選択は、釣果や釣りの楽しさに直結してくるのでショアジギングの世界に足を踏み入れる前に、まずは本記事を通じて基礎知識を身につけましょう。
ショアジギングリールの選び方
ショアジギング用のリールを選ぶ際に注目したい「7つのポイント」について解説していきます。
リールの番手
リールの「番手」とは、リールのサイズや大きさを示す指標です。ショアジギングに限らず、あらゆる釣りでは適切なリールの番手を選ぶことが非常に重要です。一般的に、番手が大きくなるほどリールのサイズも大きくなります。
ショアジギングで使用される一般的なリールの番手は、4000番前後の範囲になります。小さな番手のリールは、軽量でキャストがしやすく、小型魚や軽量のルアーに適しています。一方、大きな番手のリールは、大物の引きに対応したパワーがありますが、重量感があり、長時間のキャストやリトリーブには慣れが必要です。
リールの番手選びは、主に対象魚のサイズやショアジギングのジャンルやスタイルによって決定されます。ショアジギング・ライトショアジギング・スーパーライトショアジギングによって、メインのターゲットとなる魚の大きさが変わるので、ジャンル別に2500番~8000番を使い分けましょう。
スーパーライトショアジギング | ライトショアジギング | ショアジギング |
2500番 | 3000番~4000番 | 4000番~8000番 |
また、ショアジギングの経験や個人の好みにもよりますので、これらはあくまで一般的な目安です。ショアジギングに慣れてきて自身の釣りスタイルや対象魚が決まってきたら、最適なリールの番手を自然に選ぶことができるようになっています。
正しいリールの番手選びは、ショアジギングでの釣りの快適さや効率に直結します。自分に合った番手のリールを選び、釣りの楽しさを最大限に引き出しましょう!
初心者向けガイド
リールの番手は、リールのモデル名や仕様によって示されることが一般的です。商品情報や製造元のウェブサイトなどで、番手の情報を確認することができます。
リール本体や外箱に表記されているからチェックしよう!
分からない時は店員さんに聞くのが一番だよ!
耐久性と剛性
耐久性
ショアジギングは海で楽しむ釣りなので、リールにはもちろん海水がかかります。そのためリールは塩害に強く、耐久性が求められます。リールの中には「SW(ソルトウォーター)」と呼ばれる、まさに海で大型の青物とのやり取りをするために生まれたリールも存在します。
リールのパワーは汎用機(いろいろな釣りに使用できるリール)とは段違いであり、剛性や防水性能にも優れています。
剛性
メタルジグを激しくしゃくるアクションを繰り返すショアジギングでは、剛性(曲げ・ねじりなどの力に対して歪まない性質)のあるリールを選ぶ必要があります。
全てのパーツが金属(アルミニウムがおすすめ)で構成されているリールが剛性に優れています。反対にリールのボディ・ローター・ハンドル等が強化樹脂でできている製品は軽量化に優れてはいるものの、剛性は低いので大きな魚がかかった時に負担が大きくたわんでしまう可能性が高くなります。
ギア比と巻き取り速度
ショアジギングでは、素早いルアーアクションや魚の引きに対応するために、ギア比と巻き取り速度が重要です。ギア比は、リールの回転数とスプールの回転数の比率を示します。高いギア比は素早い巻き上げが可能なので、ショアジギングに最適です。
ショアジギングには、ハイギア(H、HG)やエクストラハイギア(XH、XG)がおすすめです。
メタルジグを遠投しては回収を繰り返すショアジギングにおいて、回収速度の速さは大きなアドバンテージとなります。
ドラグ性能
ショアジギングでは、大型の魚や強い引きに対応するために、十分なドラグ(ブレーキ)性能が必要です。ドラグは魚の引きに対して一定の抵抗をかける役割を果たし、ラインが切れることなく魚を安全にランディングするのに役立ちます。
ドラグ性能はスペックだけで見極めるのが難しいので、口コミやAmazon等の評価をチェックするようにしましょう。
ハンドルノブの形状と快適性
ショアジギングでは、長時間のキャストや糸巻きが求められます。そのため、ハンドルノブ(グリップ)が滑りにくく握りやすいデザインのものを選ぶ必要があります。
ハンドルノブの形状には『I型・T型・ラウンド型』があります。ショアジギングで使用する番手の大きいリールには、T型もしくはラウンド型が搭載されています。どちらを選ぶかはアングラーの中でもよく話題になりますが、ラウンド型の方が握りやすく力強く巻くことができるので、どちらを選ぶべきか迷っている方はラウンド型がおすすめです。
価格とコストパフォーマンス
リールの価格は様々ですが、自身の予算に合わせながらも、品質や機能のバランスを考えたコストパフォーマンスの良いリールを選ぶことが重要です。高価なリールほど性能や耐久性が優れている傾向がありますが、自身の釣りスタイルや頻度、予算に合わせて適切な価格帯を選びましょう。
これらのポイントを考慮してショアジギングリールを選ぶことで、釣りの楽しみがさらに広がるでしょう。初めてショアジギングに挑戦する方や知識を深めたい方は、これらの要素を参考にしながら最適なリールを選んでみましょう。
人気のショアジギングリールブランド紹介
ショアジギングリールの選び方を考える上で、人気のあるブランドを知ることは重要です。以下では、ショアジギングにおいて高い評価を受けている人気ブランドを紹介します。
Shimano(シマノ)
Shimano(シマノ)は、釣り具業界で非常に有名なブランドであり、ショアジギングリールでも高い評価を受けています。Shimanoのリールは優れた性能と耐久性を備えており、さまざまな価格帯や使用目的に合わせたモデルが豊富に揃っています。初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されているブランドです。
Daiwa(ダイワ)
Daiwa(ダイワ)も、ショアジギングリールの人気ブランドの一つです。Daiwaのリールは、技術の革新と品質の高さで知られており、多様なユーザーに対応する幅広いラインナップが特徴です。特に、高い耐久性とパフォーマンスを兼ね備えたモデルが人気を集めています。
Abu Garcia(アブ・ガルシア)
アブ・ガルシアは、スウェーデン発祥の老舗釣具ブランドであり、ショアジギングリールでも定評があります。アブ・ガルシアのリールは、精密な作りと耐久性が特徴であり、魚の引きに対する感度も高いと評価されています。特に、ルアーフィッシングにおいて高いパフォーマンスを発揮します。
Penn(ペン)
Penn(ペン)は、アメリカの釣り具メーカーで、ひと昔前だとジギングといえばPENNというくらい確固たる地位を築いていたメーカーです。Pennのリールは頑丈で耐久性に優れており、大物や強い引きに対応する能力が高く評価されています。なんといっても剛性が素晴らしく、フルメタルボディで重たいジグをシャクリ続けてもまったく不安を感じない強度を持っています。
迷ったらシマノかダイワがおすすめ
これらの人気のショアジギングリールブランドは、品質やパフォーマンスの面で評価が高く、多くの釣り愛好家から支持されています。ショアジギングを知らないユーザーや挑戦したいユーザーにとって、これらのブランドは信頼性のある選択肢となります。
中でもShimano(シマノ)とDaiwa(ダイワ)は国産メーカーで、低価格帯のリールでも十分使用できる性能が搭載されています。初心者の方やコスパ重視の方、扱いやすい無難なリールを探している方は、この2社メーカーのリールから商品を選ぶのが安心です。
釣りに慣れてきて、各ブランドの特徴やラインナップを比較検討ができるようになれば、理想のリールを見つけやすくなりますよ!
おすすめショアジギングリール10選
ショアジギングで使用するリールは様々な価格帯で販売されています。値段の高いリールの方が高性能でより釣りを楽しめる仕様になっていますが、はじめたての頃は低価格帯〜中価格帯で選ぶことをお勧めします。
コストパフォーマンスに優れたモデルがあります。初心者や予算に制約のある方におすすめです。中価格帯のリール
より高性能で信頼性の高いモデルが登場します。釣りの幅を広げたい方や上級者に向いています。
高価格帯のリール
最高の性能や耐久性を備えたモデルが揃っています。プロフェッショナルなショアジギング愛好家にふさわしい選択肢となります。
1万円以下のおすすめリール
【SHIMANO】ナスキー4000XG
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
285g | 11kg | T型 |
入門シリーズとして人気のナスキーシリーズの2021年モデル。上位機種に搭載されている防水性とギア技術が搭載されているコスパ重視のリールです。
低価格のリールなので、剛性は他の上位機種と比べると、どうしても劣ります。ただ、ショアジギングをするための基本的な剛性は備わっているのでご安心を。どうしても不安な方は、1万円以上のリールから選ぶことをおすすめします。
1万円台おすすめリール
【DAIWA】カルディアLT4000-CXH
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
230g | 12kg | T型 |
ダイワから2021年に発売された「カルディア LT4000-CXH」が、新素材カーボン樹脂ZAION Vを採用した軽さに特化した汎用リールです。ボディ素材に樹脂を使用していますが、剛性は高くショアジギングで使用するのに問題はない性能です。
非常に軽いので、他のリールと比較しても操作性に優れ疲れにくい事が大きなメリットとなります。タックルの重さは、できるだけ軽い方が使いやすさは向上するので軽さ重視のアングラーにおすすめのリールです。
2万円台のおすすめリール
【DAIWA】 カルディアSW4000-CXH
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
290g | 12.0kg | ラウンド型 |
汎用リールとして人気なカルディアシリーズから2022年春にボディの剛性を加えたモデルが登場しました。それが「カルディアSW 4000-CXH」。名前についている「SW」はオフショアジギングにも使える強度を持っていることを表しています。
ハンドルノブの形状は握りやすいラウンド型で、アルミニウム素材のモノコックのボディ構造により、非常に剛性のある力強いリールに仕上がっています。総合的に優れた機種で、たわみ等のトラブルを心配することなくショアジギングを楽しみたい方におすすめしたい、イチオシの機種です。
【SHIMANO】ストラディックSW 4000HG
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ストラディックSW 4000HG ライトショアジギング プラッギング オフシ...
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | ハイギア | 5.8 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
300g | 11kg | ラウンド型 |
シマノのリールの名前に「SW(ソルトをーター)』のつく製品は、過酷な状況で使っても壊れない『超剛性特化型』のモデルになります。この価格で高負荷に耐えることができる剛性はかなり魅力的。もちろんスムーズに糸を巻き取ることもできます。
シリーズのラインナップが豊富で、4000番以上の大型サイズも多数用意されているので、大型のヒラマサやブリを狙うアングラーにもおすすめです。
【SHIMANO】アルテグラ 4000XG
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
270g | 11kg | T型 |
2021年にモデルチェンジしたアルテグラは、上位機種で採用されている最新技術が搭載されています。1万円台のリールとしてはコスパが高すぎるリールとして人気のモデルです。
CI4+ボディを採用したことで従来より軽く扱いやすくなっています。初心者の方だけでなく、サブのリールとしても使える万能リールです。
3万円台のおすすめリール
【SHIMANO】ツインパワー4000-XG
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ツインパワー 4000XG サーフ ヒラスズキ ライトショアショジギング・...
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 5.8 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
255g | 11.0kg | T型 |
シマノのリールの中でも『剛性特化リール』として有名なツインパワーシリーズ。大物狙いのソルトフィッシングといえばツインパワーというほど、常にランキングの上位に上がってくる人気の機種です。
ローターの素材はアルミニウムが使用されているので剛性は非常に良く、さらにスプールのピストン運動のブレも少ないので、非常になめらかな巻き心地です。タックルを長く使うことや剛性、巻き心地を重視する方におすすめのリールです。
【SHIMANO】ツインパワー XD 4000HG
シマノ(SHIMANO) スピニングリール ソルトウォーター ツインパワー XD 2021 4000HG ショアジギング ショア...
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 5.8 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
245g | 11.0kg | ラウンド型 |
『剛性特化リール』として有名なツインパワーシリーズをさらに強くした「XDシリーズ」は、extreme durability(極度の耐久性)をコンセプトに設計されています。剛性はもちろん、従来品より本体が大幅に軽量化されれいるので、軽快さも感じられるリールに仕上がっています。
ハンドルノブがラウンド型なので、握りやすく長時間の釣行でも疲れにくいです。剛性が高く、巻き心地もなめらかで軽快な仕上がりなので、何もストレスを感じることなくショアジギングで使用することができます。
4万円台のおすすめリール
【DAIWA】セルテートLT4000-CXH
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
235g | 12.0kg | T型 |
ダイワ製リールの中でも『剛性特化リール』として名高いセルテートシリーズ。剛性は申し分なく、スピード感がありしっかり安定して巻くことができるます。剛性があり、さらになめらかな巻き心地はクセになります。
「剛性・なめらかな巻き・ハードな使用」を求めている人にぜひ手に取っていただきたいリールです。
5万円以上のおすすめリール
【DAIWA】23エアリティLT4000-XH
番手 | ギア分類 | ギア比 |
4000 | エクストラハイギア | 6.2 |
重量 | 最大ドラグ値 | ノブ形状 |
200g | 10.0kg | T型 |
ダイワから2023年3月に発売された最新のリールで、上位機種と同等の技術が搭載されたフルメタルボディが特徴です。他のリールと比べ、自重が圧倒的に軽いので、快適な釣りを重視するアングラーにぴったりの商品となっています。
このリールの凄いところは、軽いだけでなく剛性のレベルが非常に高いところ。まさにショアジギングの軽さと剛性を両立させ釣りの楽しさや快適性を一気に上げるベストバイなリールです。
【SHIMANO】ステラ SW 4000XG
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ステラ SW 4000XG ライトショアジギング&プラッギング ハイスピード...
シマノの最上位モデル『ステラ』のパワーと耐久性を最大限に上げたSWシリーズ。大物と対峙するための絶対的なパワーと耐久性、そしてさらなる操作性の向上を求めたモデルです。
魚をかけてからの剛性感、ドラグの滑り出し、パワーすべてが他の機種を上回っていると非常に評価の高いリール。多くのショアジギングロッドとのタックルバランスも相性がいいのも魅力の一つ。かなり高い買い物になってしまいますが、後悔しない仕上がりになっています。このリールを使ったらもう他のリールには戻れないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ショアジギングリールの選び方や基本的な知識、おすすめの商品について解説してきました。
ショアジギングリールは、ショアジギングを楽しむ上で重要なアイテムです。本記事では、2023年の最新情報をもとに、ショアジギングにおすすめのリール10選を価格別に紹介しました。
ショアジギングリールを選ぶ際には、自身の予算や釣りのスタイル、目的に合ったリールを選ぶことが重要です。また、信頼性や耐久性、性能のバランスを考慮しましょう。さらに、リールの使い方やメンテナンス方法についても十分に理解し、適切に扱うことが大切です。釣りの楽しさを最大限に引き出すために、リールの選び方に十分な時間と注意を払いましょう。
ショアジギングリールは釣りの成功に直結する重要な要素です。本記事で紹介したおすすめリールを参考にし、自身に最適なリールを選んで、楽しいショアジギングの世界に挑戦しましょう!