漁港や磯から手軽に根魚（ハタ類・ソイ・アイナメなど）を狙う事ができるロックフィッシュ。近年多くのアングラーから人気を集めています。
ロックフィッシュのタックルの中で最も重要なのがロッド選び。地形把握や感度に関わってくるので、適当に選ぶと後で後悔してしまうことも…。
大手釣具メーカーのシマノから販売されている「ハードロッカー」シリーズは、ロックフィッシュ専門にロッドを設計・開発しているブランドです。
今回は多くのアングラーから親しまれているロックフィッシュ専門ブランド『ハードロッカー』全4機種を徹底解説していきます。
・ハードロッカーのコスパ最強ロッドはどれ？
・おすすめのロッドを知りたい
・性能やスペック、特徴を教えて！
・ロックフィッシュを始めたいけど、タックル選びに困っている
ロックフィッシュを始めたいけどタックル選びに困っている方や、「ハードロッカー」シリーズを比較したい方の参考になる記事となっています。
SHIMANO（シマノ）とは
シマノは大阪に本社を置く、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツメーカーです。
自社製品の設計・開発・製造において、独自の研究開発施設と技術チームを持ち、常に最新の釣り技術やトレンドに合わせた製品を提供しています。また、シマノは幅広い釣りスタイルに対応する製品を展開しており、釣りのジャンルによってさまざまなシリーズがあります。
・エギング＝セフィア
・アジング＝ソアレ
・ショアジギング＝コルトスナイパー
・シーバス＝エクスセンス など
シマノの製品は、プロのアングラーからアマチュアの釣り愛好家まで幅広い層に支持されており、高い性能と耐久性が評価されています。釣り愛好家にとって、シマノは信頼できるブランドであり、最高品質の釣り体験を提供するための選択肢の一つとなっています。
「ハードロッカー」のグレード
シマノがロックフィッシュ専用ロッドとして開発しているシリーズが「HARD ROCKER（ハードロッカー）」です。
ハードロッカーシリーズの中には入門向けのエントリーモデルから、上級者向けのハイエンドモデルまでさまざまです。ハードロッカーは次の4モデルを展開しています。
| コンセプト | グレード | 販売価格 |
| エントリーモデル | ハードロッカーBB |
19,000円~20,900円
|
| ミドルクラス | ハードロッカーSS |
28,100円~31,200円
|
| ハードロッカーXR |
41,500円~46,500円
|
|
| ハイエンドモデル | ハードロッカー エクスチューン |
50,400円~54,200円
|
入門・初心者向けのエントリーモデルは1万円台からスタートし、こだわりの強い上級者向けのハイエンドモデルは5万円台とかなり高額です。実際、Amazonや店舗ではもう少し値段が安く販売されています。
初心者からベテランまで幅広いアングラーに対応したラインナップとなっています。
『安かろう悪かろう』は古い！
よく思われがちなのが「安かろう悪かろう」という値段が安いから品質が悪いだろうという考え方です。確かに以前の安いロッドはその傾向が強かったですが、近年はそういう訳でもありません。
エントリーモデルと言われる価格の安いロッド（1万円前後）でも、上位機種に使用されている技術やパーツを採用している製品はたくさん存在します。ベテランアングラーも1万円台のエントリーモデルのロッドを愛用しているケースもたくさんあるので、一概に「安いから品筆が悪い！」と決めつけるのはナンセンスです。
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ロックフィッシュ専用ロッドを選ぶ基本
ロックフィッシュのロッド選びに失敗しないためには3つのポイントに注意する必要があります。
① ロッドの種類（スピニングorベイト）
② ロッドの長さ（7フィート台が基準）
③ ロッドの硬さ（MH（ミディアムヘビー）が基準）
カサゴ、メバル、ソイ、アイナメ、ハタといった根魚をターゲットにしたロックフィッシュゲーム。 沖合いのボートから深場を狙う人が多いですが、ショア（岸）からのキャスティングでロックフィッシュを釣り上げることも可能です。 その場合、非[…]
【グレード別】HARD ROCKER（ハードロッカー）徹底解説！
① ハードロッカー BB（1万円台 前半）
ハードロッカーシリーズの中で、入門機として位置付けられている「ハードロッカーBB」は、ロックフィッシュ入門向け・初心者向けにチューニングされたモデルです。
2019年にに発売された「19ハードロッカーBB」は、これからロックフィッシュを始めたい人でも手を伸ばしやすい価格帯で購入できます。
また、ベイトモデル（品番に「B」の表記）とスピニングモデル（品番に「S」の表記）のどちらもラインナップされているので、自分の釣りスタイルに合った選択が可能です。
入門グレードということもあり、特別尖った性能はなく、クセのない設計となっています。
リーズナブルかつ、ロックフィッシュをするための性能も備わっているロッドをお探しの方におすすめのモデルです。
ラインナップと基本スペック
| 品番 | 種類 | 全長 | 自重 | ルアーウェイト | 継本数 |
| B76M | ベイト | 7.6ft | 135g | 8~16g | 2本 |
| B76MH | ベイト | 7.6ft | 140g | 10~20g | 2本 |
| B72H+ | ベイト | 7.2ft | 130g | 10~20g | 2本 |
| S76ML | スピニング | 7.6ft | 122g | 4~8g | 2本 |
| S83ML+ | スピニング | 8.3ft | 125g | 4~10g | 2本 |
| S83MH | スピニング | 8.3ft | 127g | 6~12g | 2本 |
| S92MH | スピニング | 9.2ft | 137g | 6~12g | 2本 |
| S86H | スピニング | 8.6ft | 135g | 6~12g | 2本 |
・低価格帯のロックフィッシュ専用ロッドを探している
② ハードロッカー SS（2万円台 前半）
ハードロッカーシリーズの中級モデルとして販売している「ハードロッカーSS」。
2018年に発売された「初代ハードロッカー」とほぼ同じ価格帯で、2022年に後継機としてリリースされました。
ブランクスにはシマノ独自のカーボン素材「CI4+」を採用し、軽量化・高強度化に貢献しています。
初代ハードロッカーよりブランク自体が強くなっていますが、それより気になるのが品番のラインナップの多さです。
初代にはなかったボート専用のショートレングスモデル（品番に「BOAT」の表記）が追加され、9フィート台のパワーモデルがベイト・スピニング共に用意されました。
「ハードロッカーSS」はそのラインナップの多さから、初心者だけでなく中級者以上のセカンドロッドとしても活躍してくれます。
ラインナップと基本スペック
| 品番 | 種類 | 全長 | 自重 | ルアーウェイト | 継本数 |
| B68MH-S/BOAT | ベイト | 6.8ft | 104g | 8-32g | 2本 |
| B78MH-S/BOAT | ベイト | 7.8ft | 117g | 8-32gg | 2本 |
| B810MH+ | ベイト | 8.10ft | 144g | 12-48g | 2本 |
| B76H | ベイト | 7.6ft | 135g | 12-48g | 2本 |
| B90XH+-3 | ベイト | 9.0ft | 170g | 16-64g | 2本 |
| S73L/M-S | スピニング | 7.3ft | 110g | 4-24g | 2本 |
| S76ML+ | スピニング | 7.6ft | 109g | 6-24g | 2本 |
| S78MH+ | スピニング | 7.8ft | 117g | 8-40g | 2本 |
| S83MH | スピニング | 8.3ft | 118g | 8-32g | 2本 |
| S910H-3 | スピニング | 9.10ft | 155g | 10-40g | 2本 |
・豊富なラインナップから自分に合った機種を選びたい
・ちょっといいロッドでロックフィッシュを始めたい
・シチュエーションに合わせたセカンドロッドを探している
③ ハードロッカー XR（3万円 前半）
「初代ハードロッカー」の登場から2年。2020年に上位機種として新たに登場したのが「ハードロッカーXR」です。
ブランクスを強化する「スパイラルXコア」やキャスト性能を高める「Xガイド」、握りやすくロッドに力を伝えやすい「パーフェクションシートXT」を採用したグリップなど、シマノの最新技術を満載した本格ロックフィッシュロッドに仕上がっています。
特に「Xガイド」による恩恵が大きく、軽さやライントラブルのなさ、キャスト性能の向上は、上位機種らしい性能になっています。
実売価格で3万円台の価格帯ながら、最新テクノロジーが満載の「ハードロッカーXR」は、まさにコスパ最強ロッドです。
ハードロッカーシリーズの中で『コスパ最強のロッド』が欲しいならば、迷わず「セフィアXR」をおすすめします。
ラインナップと基本スペック
| 品番 | 種類 | 全長 | 自重 | ルアーウェイト | 継本数 |
| B68M-S/BOAT | ベイト | 6.8ft | 95g | 6-24g | 2本 |
| B710M | ベイト | 7.10ft | 126g | 8-32g | 2本 |
| B810MH | ベイト | 8.10ft | 134g | 10-40g | 2本 |
| B76H | ベイト | 7.6ft | 128g | 12-48g | 2本 |
| B810XXH | ベイト | 8.10ft | 148g | 16-64g | 2本 |
| S72L | スピニング | 7.2ft | 104g | 4-16g | 2本 |
| S76ML+ | スピニング | 7.6ft | 106g | 6-24g | 2本 |
| S78MH+ | スピニング | 7.8ft | 113g | 8-32g | 2本 |
| S90H+ | スピニング | 9.0ft | 138g | 12-48g | 2本 |
| S910H | スピニング | 9.10ft | 144g | 10-40g | 2本 |
・性能のいいハードロッカーを探している
・ロッドの性能面で妥協したくない
・何回もアイテムを買い替えるのが好きじゃない
シマノ(SHIMANO) ロックフィッシュロッド ハードロッカー XR ベイトキャスティングモデル B68M-S/BOAT ボー...
④ ハードロッカー エクスチューン（4万円 後半）
中級者以上の使用が多い「ハードロッカー エクスチューン」は、シリーズの最上位に当たるハイエンドモデルです。
軽量＆高感度化をもたらす「カーボンモノコックグリップ」や、軽くて強いブランクスを実現する「スパイラルXコア」、トラブルを激減させ飛距離の向上に貢献する「Xガイド」など、妥協なく性能を追求したモデルです。
特にシリーズ初搭載の「カーボンモノコックグリップ」で、圧倒的な感度の向上が期待できます。
「ハードロッカー エクスチューン」には、ソリッドティップを搭載したフィネスな釣りを快適にこなせる『S76L/M-S』や、3ピース構造でロングキャスト対応の『S96MH＋-3』など、一般的なロックフィッシュロッドにはない尖った性能を持たせた機種が揃います。
ロックフィッシュを極めたい方や、こだわり派のアングラーも納得な機種になっています。
ラインナップと基本スペック
| 品番 | 種類 | 全長 | 自重 | ルアーウェイト | 継本数 |
| B68H-S/BOAT | ベイト | 6.8ft | 100g | 10-40g | 2本 |
| B76H+ | ベイト | 7.6ft | 119g | 12-56g | 2本 |
| B810XXH+ | ベイト | 8.10ft | 154g | 16-70g | 2本 |
| S76L/M-S | スピニング | 7.6ft | 106g | 4-24g | 2本 |
| S78MH | スピニング | 7.8ft | 110g | 8-32g | 2本 |
| S83MH | スピニング | 8.3ft | 111g | 8-32g | 2本 |
| S96MH+-3 | スピニング | 9.6ft | 148g | 8-40g | 2本 |
・ロックフィッシュを極めたい
・尖った性能を持たせた機種を使いたい
・シマノの最新技術が搭載されたロッドが気になる
シマノ(SHIMANO) ロックフィッシュロッド ハードロッカー エクスチューン B810XXH+ ベイトモデル (トルザイ...
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、シマノのロックフィッシュ専用ロッド「ハードロッカーシリーズ」全4モデルを徹底解説してきました。
「ハードロッカーシリーズ」は、初心者から上級者まで幅広いアングラーに合った充実したラインナップとなっています。
コスパ最強の「ハードロッカーXR」が一番おすすめですが、本格的にロックフィッシュを楽しみたい方は「エクスチューン」が、予算をかけずにタックルを揃えたい方は「BB」や「SS」がおすすめです。
自分のロックフィッシュレベルに合わせて徐々にレベルアップしていくのが上達の近道でもあります。
ぜひ皆さんもシマノのロックフィッシュ専用ロッド「ハードロッカーシリーズ」を使用して、ロックフィッシュ ゲームをもっともっと楽しみましょう！
各モデルの性能一覧まとめ
| 特徴 | BB | SS | XR | XTUNE |
| ハイパワーX | ● | ● | ● | ● |
| スパイラルX | ● | |||
| スパイラルXコア | ● | ● | ||
| Xガイド | ● | ● | ||
| CI4+ | ● | ● | ● | |
| タフテック♾️ | ● | ● | ● | |
| ナノピッチ | ● | |||
|
カーボン
モノコックグリップ |
● |
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