釣りは子供から大人まで楽しめる最高の趣味です。
そんな釣りの中でも一際人気なのがエギング。簡単なタックル(釣具)で高級食材のアオリイカを釣る事が出来ます。
しかし、エギングに必要な釣具のひとつ『リール』は、種類が豊富でエギング未経験の方にとってはどれを選んだら良いか難しいと思います。
そこで今回は、初心者向けに販売されているエギングに最適なリールを紹介していきます!
・リール選びに困っている
・どれを選んだら良いの?
・どのメーカーがいいの?
・おすすめの商品を知りたい!
この記事では、エギング用リールの選び方から、おすすめの商品まで丸わかり。複数のリールを比較できるようにもまとめています。
ぜひ初めてのエギング用リール選びの参考にしてください!
初心者向けエギングリールとは?
大手の釣具メーカーでは、初心者〜上級者まで幅広いアングラー(釣り人)のニーズに応えるように釣具を開発・設計しているのが一般的です。
初心者向けの釣具は『エントリーモデル』と呼ばれるグレードに位置し、釣りが未経験の人でも扱いやすい設計で、購入しやすい価格に設定されています。
まずは、そんなエントリーモデルのエギングリールのメリットとデメリットについて解説していきます。
初心者向けエギングリールのメリット
① 初期費用を抑えることができる
これからエギングを始めるためには、リールだけでなくロッドやエギ、PEライン、ライフジャケットなど様々なアイテムを揃える必要があります。
初期費用を抑えるためには、手に取りやすい価格で販売されているエントリーモデルのリールを選ぶのが無難です。
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② クセがなく扱いやすい
エントリモデルのリールは、初心者や釣り未経験者をターゲットに設計・開発しているので、誰でも使いやすい様にクセのない仕様になっています。
高価なリールには、尖った性能やクセがある場合があるので、最初のうちはエントリーモデルのリールが最適です。
③ 傷や破損を気にせず使用できる
釣具の扱い方に不慣れな方は、リールを落としたり壊してしまう事も。
特に高価なリールは繊細で、傷が付くごとに落ち込んでしまいます。
一方、エントリーモデルのリールは、釣具の扱いに慣れていない方が使用することも考慮されて作られているので、比較的丈夫です。
仮に落として傷がついたり、最悪の場合壊れてしまっても、修理料金で新品のリールを購入する事が可能です。
もちろん扱い方によっては長期間使用できるので、何年も使い倒す事も可能です。
リールを長く使用するために
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④ 次に買うリールの参考になる
エギングにハマれば、必ず新しいリールが欲しくなります。
その時に自分の釣りスタイルや、「こんなリールを使いたい」というイメージは非常に重要です。
エントリーモデルのリールを使い続け、リールに求める性能が分かってきたら替え時です。次に買うリール(セカンドリール)では、自分が本当に求めている性能のリールを手にすることができます。
初心者向けエギングリールデメリット
① 上位機種に比べ重い
初心者向けのエントリーモデルと上級者向けハイエンドモデルの明らかな違いはリールの自重(重さ)です。
重量の差はエギングの快適性に関わってきます。
一日中ロッドでシャクリ(釣竿を上下にアクションさせる)続けるエギングでは、できるだけ軽いリールが好ましいです。
ただ、最近はエントリーモデルのリールでも軽量化が進んでいるので、以前よりデメリット感はありません。
② デザイン性に欠ける
釣具屋に並ぶリールを見ると、エントリーモデルのリールよりもハイエンドモデルのリールの方がおしゃれでカッコ良く見えます。
デザイン面では、確実にエントリーモデルは劣っています。
シンプルなデザインなものが多いですが、高級感はありません。
釣具に何を求めるかは人それぞれですが、人によってはエントリーモデルのデザインはデメリットになります。
初心者向けエギングリールの選び方
エントリーモデルのリールのメリットとデメリットが分かったので、次はエギングに最適なリールの選び方です。
多種多様なリールの中から、自力でエギングに適した商品を選ぶのは困難です。
この後紹介する6つのポイントに気をつけながら選べば失敗はしません。
① 種類(スピニングリールを選ぶ)
リールのは『スピニングリール』と『ベイトリール』の2種類が存在します。
エギングではスピニングリールを選びましょう。
ベイトリールはバックラッシュと呼ばれるライントラブルが多発しやすく、エギングでの使用には不向きです。
② 番手(エギングリールは2500〜3000番台)
スピニングリールには、番手(ばんて)と呼ばれるリールのサイズを表した数字が割り振られています。
エギングで使用するリールの番手は、2500〜3000番がベストです。この番手なら、エギングで使用する釣り糸(PEライン:太さは0.6〜0.8号が基本)を150〜200m巻く事が可能です。
チェック!
ここで少しややこしいのが、番手はメーカーによって若干規格が異なるという点です。
大手釣具メーカーのDAIWA(ダイワ)とSHIMANO(シマノ)では、それぞれ近い数値ではありますが、全く一緒という事ではありません!
メーカーによって違うので、わからない場合は釣具屋の店員さんに聞いてみることをおすすめします。
ただ、基本的に『エギングリールは2500番 or 3000番を選べばいい』ということだけ覚えておけば問題ないです。
DAIWAとShimanoの『番手』早見表
おすすめ | スプール径 | ダイワ(旧) | ダイワ(LT) | シマノ |
◎ | φ45 | ー | LT2500 | ー |
◎ | φ46.5 | ー | ー | 2500/3000/C300 |
○ | φ48 | 2500/2500R | LT3000 | ー |
△ | φ54 | 3000 | LT5000 | C5000 |
※「φ」=「円の直径(mm)」を意味する記号
※「LT」=ダイワ独自の新コンセプトのリール(2018年以降)
番手がわからない時はこの記事を参考にしてください!
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③ ギア比(ノーマルギアがおすすめ)
リールのは「ハンドル1回転させた時にローターが何回転するか」を表した『ギア比』というものがあります。
エギングでは、『ノーマルギア』か『ハイギア』の2種類から選ぶのが一般的ですが、初心者の方は『ノーマルギア』のリールがおすすめです。
ハイギアのリールはラインを巻きとり過ぎてしまうので初心者にはおすすめしません。
DAIWAとShimanoの『ギア比』早見表
ギア比 | 読み方 | おすすめ度 |
P | パワーギア(ローギア) | △ |
表記なし | ノーマルギア | ◎ |
HG・H | ハイギア | ○ |
XH | エクストラハイギア | △ |
④ 軽さ(できるだけ軽く)
エギングで使用するタックルが軽ければ軽いほど感度が良くなり、イカのアタリや見えない海の状況が分かったりとメリットが大きいです。
そのため、予算が許す限り軽いリールを選ぶことをおすすめします。
⑤ ハンドル(シングルハンドル or ダブルハンドル)

リールのハンドルのは、『シングルハンドル』と『ダブルハンドル』の2種類が存在します。どちらにするかは完全に好みです。
シングルハンドルはリールの重量が軽くできる一方、ダブルハンドルは操作性が高くラインコントロールに優れているのが特徴です。
どちらも使ってみて自分の好みがわかるので、気になった方で問題ありません。
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⑥ メーカー(シマノ or ダイワがおすすめ)
エギングのリールを選ぶ時に「どのメーカーがいいのか分からない!」とお悩みの方もいるでしょう。大手釣具メーカーで、信頼と実績があるのはDAIWA(ダイワ)とSHIMANO(シマノ)です。
各社、リールの機種によって機能やデザインなど優れている点が違うので、どちらが良いかは誰も決める事ができません。それほどこの2社の製品は優れているので、安心して購入する事ができます。
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【シマノ】サハラ 2500(7000円)
シマノの低価格帯リールの代表格がサハラです。
実売価格7,000円を切る汎用型の人気モデルで、低価格帯モデルのリールには珍しい「ネジ込み式ハンドル」が搭載されています。
この「ネジ込み式ハンドル」のおかげで、ガタつきや緩みが軽減されて巻き上げ巻き心地、剛性がアップするほか、軽量化にも貢献します。
エギングに使用するために初めて購入するリールとしては、十分な性能です。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
2500 | 2500 | ノーマル | シングル | 240g |
【シマノ】ナスキー C3000(1万円弱)
巻き心地の良い快適なエギングを求めたいなら、シマノのナスキー一択です。
2021年に発売された本モデルは、「ネジ込み式ハンドル」の採用だけでなく、ハイエンド機種のステラにも搭載されている「サイレントドライブ」が組み込まれたことで、滑らかで静かな巻き心地を実現しています。
1万円弱のクオリティとは思えない巻き心地に仕上がっています。これは巻いてみたら分かる!本当に驚きです!
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
C3000 | 3000 | ノーマル | シングル | 240g |
【シマノ】アルテグラ C3000(1万円 前半)
2021年にフルモデルチェンジした「21アルテグラ」は、その年の商品の中でもかなりの話題になったコスパ最強のスピニングリールです。
ハイエンド機種のステラにも搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」が搭載されたことで、音鳴りの低減、軽い滑らかな巻きが可能になりました。
高剛性かつ軽量なカーボン素材「CI4+」の採用や、ライントラブル(ラインの引っ掛かりや高切れ)を防いでくれる「ワンピースベール」も搭載。
1万円で買えるまさにコスパ最強のスピニングリールです。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
C3000 | 3000 | ノーマル | シングル | 225g |
【シマノ】セフィアBB C3000SDH(1万円 前半)
シマノのエギング専用ブランド「セフィア」のエントリーモデル「BB」。
上位機種に搭載されていてる技術のほか、エギングに最適なダブルハンドル仕様の機種もあるので、機能性と使い勝手はさすがエギング専用モデルです。
低価格帯でエギング専用ブランドのリールを購入できるのも魅力的です。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
C3000SDH | 3000 | ノーマル | ダブル | 235g |
【シマノ】ストラディック C3000(1万円 後半)
1万円台後半の汎用性リールの中ではダントツで評価の高いリールがストラディックです。
ローター周りやハンドル、ハンドルノブに至るまでガタつきが少なく、巻き心地もかなり良いのが特徴で、カタログスペックだけを見ると、ステラやヴァンキッシュに迫る勢いです。(スペックの共通点は多いが、実際は素材面でグレードダウンしています。)
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
C3000 | 3000 | ノーマル | シングル | 225g |
【シマノ】セフィアSS C3000SDH(1万円 後半)
エギング専用ブランド「セフィア」の中堅を担う「SS」ですが、1万円後半で購入する事ができます。
エギングで重要な回転レスポンスとドラグ性能が大幅に強化された機種で、巻きの軽さや操作性・感度がいい仕上がりになっています。
初心者だけどちょっと良いリールを使いたい!そんなあなたにおすすめです。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
C3000SDH | 3000 | ノーマル | ダブル | 220g |
【ダイワ】レブロス LT2500S(6000円)
レブロスはダイワから販売されている実売6000円台の初心者に優しいコスパ最強リールです。
低価格帯の汎用型リールですが、エギングをするにあたっての性能はある程度備わっています。性能面では上位機種には敵わず、ハンドルの若干のグラつきや、防水性能の弱さは価格相当の仕様になっています。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
LT2500S | 2500 | ノーマル | シングル | 220g |
【ダイワ】フリームス LT2500(1万円 前半)
フリームスは、昔から多くのアングラーに親しまれてきた汎用型スピニングリールです。2021年に新たにモデルチェンジし、軽さと剛性が飛躍的に向上しています。
多くの方は、同価格帯のカルディアと迷うと思いますが、性能面ではカルディア、コスパ面と使い心地ではフリームスがおすすめです。
1万円前半で購入できるリールとしてはかなり優秀な機種です。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
LT2500
|
2500 | ノーマル | シングル | 200g |
【ダイワ】エメラルダスLT 2500S-DH(1万円 前半)
エメラルダスシリーズは、ダイワのエギング専門のブランドです。
そのエントリーモデルがエメラルダスLT」です。
エギング専用機種としてラインナップの全てがダブルハンドル仕様に。大幅な軽量化と防水性能の向上で、初めてエギングリールに相応しい製品です。
ダブルハンドルはエギングにおいて想像以上に使いやすいので、初心者の方にもおすすめです。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
2500S-DH | 2500 | ノーマル | ダブル | 240g |
【ダイワ】カルディア LT2500S(1万円 後半)
ダイワの初心者向けのリールとしては、性能面で最も優秀なのがカルディアです。
巻き始めも比較的軽くスムーズなのに加え、負荷がかかってもパワーのある安定した巻きが可能です。1万円後半の価格で「モノコックボディ」や「新素材ザイオンV」などダイワの最新技術が搭載されているかなり魅力的なリールです。
品番 | 番手 | ギア比 | ハンドル | 自重 |
LT2500
|
2500 | ノーマル | シングル | 195g |
まとめ|困ったらこれを選ぼう!
いかがでしたか?
今回は、初心者向けに販売されているエギングに最適なリールの選び方とおすすめ商品について解説してきました。
エギング入門者が種類豊富なリールの中から、エギングに向いているリールを自力で探すのは難しいです。番手やギア比など選ぶポイントがいくつかあるためです。
しかし、今回解説した通り6つのポイントに気をつけながら選べば失敗を回避する事が可能です。
① 種類(スピニングリールを選ぶ)
② 番手(エギングリールは2500〜3000番台)
③ ギア比(ノーマルギアがおすすめ)
④ 軽さ(できるだけ軽く)
⑤ ハンドル(シングルハンドル or ダブルハンドル)
⑥ メーカー(シマノ or ダイワがおすすめ)
おすすめのリールを10種類紹介してきましたが、「どうしても選べない」「もっと厳選して!」という方のために、選ぶなら次の2機種がおすすめです。
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エギングは、エギ(餌木)と呼ばれるルアーを使って、イカ(アオリイカ・ヤリイカ・コウイカなど)を釣る釣法です。 竿と糸とエギさえあればできるので、初心者でも簡単に始められる釣りです。 このように比較的少ない道具で釣りをすることがで[…]